日進月歩


先週、私生活も含め会った人たちから教えてもらった話を幾つか列記します。
●「うちのまぐまぐはなかなか面白いが、個人の情報発信にも使われていて、今後とも需要が広がる予定。マイクロソフトと同様にうちは株主配当はしていない。」
●「東京は今、改造中。家もおしゃれなものができているので、植物を置きたいというお客さんが多い。良い植物は充分にあるのに鉢が悪い。仕方ないからイタリアの某社からプラ鉢で5万円もするものを汐留や品川に入れた。日本でもセンスの良い鉢を作らせていかないと、肝心の植物の値段が安くなってしまう。」
●「現場力が物を言うのはいつの時代でも同じ。だから社長は現場に身を置き、中期的な発展を絶えず考えよう。」
●「規制が緩和されてから大田区で250店あったガソリンスタンドが、今では87店。当初3分の1くらいになると言われていたが、だいたいそんな感じになってきた。」
●「日本のバブル崩壊後、経済が低迷し、韓国人の我々にとって日本が身近な国と映るようになった。38度線の停戦ラインが決まった後に生まれた人たちには、両国間の差異はあまりないように思う。」
●「バケツ輸送やら湿式縦箱やらになって、うちのところは200kmも離れているから、高くついて困っている。今後日本の花き流通はどのようになっていくのだろう。」
●「お台場の大きいワイン専門店の3分の1くらいは焼酎に変わっていた。そこで父の日だから、焼酎を買ってきました。」
アトランダムに記したそれぞれの言葉、時代の流れに応じて良い仕事をしようと懸命に働く人たちの声である。すでにバブルの時の懐かしむ声はない。方向を決めてたとえ報われ方が少なくとも、日々改善し努力していくか、採算に合わないとすれば止めるかを考えている。

昨日の夕方に出席した結婚式で、都議会議長を務めたこともある新郎の祖父に当たる方が向けられたマイクにこう語った。「勇気です。今から思うと私にもう少し勇気があればと悔しい思いがします。勇気を持って事に当たりなさい。」
「勇気を持って事にあたる」ことは何であるか、まだそのことを考えつかない人は考え、見つける必要がある。




2004/06/21 磯村信夫