プロの下準備


今週は第1回東京国際フラワーEXPOが東京ビックサイトで、木・金・土曜日と開催される。日本フラワーマーケティング協会が主催し、展示会の日本一のプロと言われているリードエグジビションジャパン殿が運営する。我々は大田市場花き部として出展すべく、場内業者に声をかけ、関連資材卸3社・仲卸3社その他と弊社が共同出展する。
ということですので、是非とも多数のご来場をお待ちしております。

さて、昨日TKコンセプトのデモンストレーションを調布に見に行った。新しい潮流を生み出すデザイナーとして名高いトゥール・グンダーセンさんとキコ・ジンマーマンさんの2人は、アーキテクチャーと自然との調和をモチーフに次々と作品を紹介した。隣に座っていた花幹の水口社長が「作品の構造物の準備は本当に大変で、あれは丸1日かかっているんだ」と、ヤシの実のツルやラベンダーの構造物を目で指しながら話されたのを伺い、下準備の大変さを知る。あらゆるプロの仕事とは7割以上が実際のパフォーマンスの前に決まっている。残りの3割やそれ以下はその場での出来、不出来。まさにTKコンセプトはプロの花店のフラワーデザインであった。

話は変わるが、小生が尊敬するUBSウォーバーグの松岡氏が再生機構に転職したのを知ったのは、4月になってからであった。彼は流通のプロとして名高く、その分析力と見通しには目を見張るものがある。松岡氏が再生機構に移ったのを聞き、日本はいよいよ小売流通の再編・再生が行われるだろうと期待していた。そこで、ダイエーの今回の問題が取り上げられるようになり、ダイエーよりも規模は小さいがいくつかの案件が目白押しだと聞いている。
もうこれ以上欲しいものは無いとする日本の消費者に何を買ってもらうかを、その企業なりに提案しえたところに存続の意義があるとしているように僕には思える。




2004/10/11 磯村信夫