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2007年12月21日
vol.48 山口県 柳井ダイヤモンドローズ(九州大田会)
今回は、商品開発室が事務局を務める“九州大田会”の総会で、会員の柳井ダイヤモンドローズがあるココ山口県へ!
三方を海に開かれた本州最西端の地です。
そして、薔薇栽培のプロである会員の皆さんと一緒に圃場見学となりました。
山に囲まれた1000坪という広大な敷地面積、そこに連なって建つ大きなハウス。
柳井ダイヤモンドローズの特徴屋根型連棟ハウス。
1棟ずつ独立したハウスが横に並んでいる生産地は見かけます。しかし、ココはこれで1棟のハウス!
一般的に、『体積に対して表面積が少ない方が熱効率がよい』と言われているので、このハウスは利に適った省エネハウスという事が言えるのではないでしょうか。
ハウスの中も広くて、立派です。
ハウス内では、たくさんの花芽が立っている列と、全くない列が見られます。
これが特徴一斉切り戻し方式。
これは母枝を株元から一斉に切り戻す方法です。
この方法によって、
切り戻し後に花芽が沢山あがる!
まとめて栽花することが可能な為、量を出荷できる!
順次切り戻しをする方法よりも管理がしやすく、選別する必要がないのでパートさんでも栽花作業ができ、人手が少なくても対応できる!
というメリットがあるのです。
そして、これが大田花きへ出荷のある産地で唯一の取り組み!
特徴栽花日表示。
出荷日でも、販売日でもなく、栽花日を表示する取り組みから、鮮度のよい商品をお客様へお届けしようという誠意が伝わってきます。
中には花ではなく、タンクが覗くハウスも!?
このハウスでは、地下水がくみ上げられていました。
ここで、液肥と混ぜられた水は、各ハウスへ流れ、点滴チューブによって注入されます。
そうして育った花々は…
スイートオールド
オフホワイトで、ふんわりと丸い形が魅力的なオススメ品種!
←画像をクリックすると、拡大写真をご覧いただけます。
<主な出荷品種>
そして、これはJ-ローズの今年の新作『J?703』。
オレンジ色のスプレーで、剣咲き、他のバラにない変わった咲き方が魅力!
まるでデコラ咲きのダリアのような雰囲気を持つ今年の有望品種の一つです。
只今、品種名募集中!!ステキな名前を思いついた方は、商品開発室までご連絡ください。
その他にも、
(左)J?ラビット: 目の覚めるような濃いピンクが特徴のSPバラ
(右)J?パヴェ: 「パヴェ」とはフランス語で石畳の意味
ショッキングピンクで花弁が波打った咲き方が特徴のSPバラ
このように、SPバラメインに栽培している柳井ダイヤモンドローズ。
特徴ベーシックなものから、ちょっと変わった品種まで、値頃感ある価格で安定出荷できるのが魅力です。
九州大田会は、大田花きにしか出荷がないオリジナルローズの総称『ジャパン・ローズ』のこと。
バラ生産においても国際競争が激化する現在、日本人の感性に適合したメイド・イン・ジャパンのバラを作ろう!日本のバラ文化を発信しよう!と一致団結しました。
大田花きとの共同開発により、地域を越え、お互いの栽培情報やマーケティング情報を共有し、質の高い商品提供を目的としている会なのです。
そこで、年に1回 いずれかの産地において総会を開催し、来期の方針を検討したり、市場動向を勉強して意識を高めたり、会員の圃場を視察して栽培技術の向上や研鑽に務めています。
<九州大田会のメンバー>
■大分県 泉水ローズ
■宮崎県 伊豆元久義(宮崎中央農協 田野)
■佐賀県 ファインローズ
■佐賀県 JA佐賀市
■佐賀県 鬼木バラ園
■熊本県 宮村バラ園
■熊本県 村田一樹
■福岡県 MRG村上バラ園
今年は、種苗を供給するメルヘンローズさん、生産する会員の皆さん、さらに販売サイドとして大森花卉さんもゲストにお招きし、活発な意見交換がなされました。
ハウスを案内する柳井ダイヤモンドローズの中田さん(左写真の中央)と、九州大田会のメンバー。
柳井ダイヤモンドローズさんよりお花屋さんへのメッセージ
いつでも手に入る安心感を皆様にお届けできる産地を目指しています。
ぜひ、ご利用ください!
写真:左から中田和孝さん、兼重正明さん、中田隆之さん、西本正和さん
九州大田会の会員でもあるメルヘンローズさんで修行した中田さんのご子息(写真左)も今年10月から社員として加わり、若い力がプラスされた柳井ダイヤモンドローズに期待です!
←柳井ダイヤモンドローズの薔薇はコノ箱が目印です!!
箱に描かれたカワイイ金魚ちゃんのヒミツは、最後に!
柳井ダイヤモンドローズの格言
手頃なサイズのSPバラを安定して提供できる秘密はハウスと栽培方法にあり!
熱効率バツグンの屋根型連棟ハウスで、一気に栽花するからまとまった数量を出荷することが可能!
鮮度が命!栽花日表示があるから安心して購入できます!
日本のバラ文化を考えるJ-ローズの取り組みにも注目すべし!
?山口県柳井市ってどんなとこ??
<柳井白壁通り>
柳井駅の程近くに見られる風景。
柳井は、元禄時代から瀬戸内海屈指の商都として栄えた町です。
この白壁通りは、国の重要伝統的建造物に保存地区として指定されており、かつては岩国藩の
お納戸と呼ばれ賑わっていた地域!
白壁と格子窓の古い町並みが200メートルほど続き、今でも当時の面影を色濃く残していました。
<金魚ちょうちん>
江戸時代から伝わる柳井の郷土民芸品。
青森の「ねぶた」をヒントに作られ、氏神様の祭礼などにお迎えちょうちんとして使われていたそうです。
印象的な赤は伝統的綿織物「柳井縞」の染料を用いているとか。
駅にも沢山のちょうちんが見られましたし、公園にまで金魚!!
でも金魚の養殖が盛んなわけでもなさそうだし…
なぜ???
それは、柳井市の右下にある島「周防大島町」の形が金魚のようだから、と言われています。
そう言われれば、確かに金魚に見えますよね!
それで、出荷箱に金魚ちゃんが描かれているのです。
山口だから「フグ」の絵だと思っていた方はいませんか?私だけでしょうか…(-- ;)