2012年7月16日
vol.96 ワイルドプランツ吉村(長崎県)
ウンたん、長崎に初上陸ぅ~!!
♪あぁ~、長崎はわぁ~あ~あ~、今日もぉ~、あめぇ~~~だったぁ・・・♬♫
(若い世代の方、わからなかったらスミマセン!)
ほんまに雨ですわ
それも半端ない。分厚い雲が立ち込めて、お天道様はどこへやら。
長崎ではちょうど田植えが終わったところ。
ここ数週間続く大豪雨で農作物への被害は深刻。
これからお邪魔する産地さんは大丈夫かな~と思いを巡らせつつ・・・。
さてみなさん、長崎で有名な場所といえば??
島原の乱の島原に普賢岳で有名な雲仙、干拓で有名な諫早、江戸時代唯一の貿易地出島(既に埋め立てられていますが)、オランダの町を再現した魅惑のハウステンボス、核兵器の根絶と世界平和を祈る平和公園などなど。
自分の出身地でも居住地でもないのに、これほどいくつもを知っている県もそういくつもないでしょう。
・・・もしかして、長崎県て有名??
長崎県出身の有名人・・・若林豪、美輪明宏さん(なぜか美輪さんだけ“さん”付け)、立花隆、役所広司、前川清ぃ~、草野仁君、村上龍、蛭子能収、さだまさし、福山雅治、長与千種(ぅわ!ナツカシ!女子プロレスラーです)、力道山、大仁田厚も長崎、オリンピック直前!体操選手の内村航平などなど・・・
いや~、結構いらっしゃいますね~。しかも大物揃い~!!
長崎県の現在の人口は140万人であるにもかかわらず、これだけの偉人を輩出してきたとは、まさに“小さな大国”!欧州におけるオランダのようだ!
全国で最も海岸線がぶっちぎりに長いのも長崎。
え?面積は全国第37位なのに??
長崎県には多くのミラコー(←ミラクル)がありそうです!
そして花き業界では、この方をなくして長崎県は語れません!長崎といえばなんといっても
ワイルドプランツ吉村さんでーす!
長崎県は佐世保市から季節の草花を生産出荷してくださっています。
↑これを見ると海岸線の長さ全国第1位も納得です。
こちらがプロデュースマネージャーの吉村圭さん。う~ん、ワイルドプランツだけに黒いTシャツの袖をまくりあげる姿が“ワイルドだぜ~”!
この肩書はつまり新しい物を作り出して、みなさんにご提案していくというポリシーの表れですね。
吉村さんといえば草花作りの敏腕プレーヤー!品目はアスターからマトリカリア、ヒペリカム、ベロニカ、ケイトウ、ワレモコウと多岐にわたり、品種数にして140種類にも上ります。
2011年4月から2012年3月に大田花きに出荷していただいた品目だけでもこ~んなに!
しかも、さらにこの中で「ソノタノクサバナ」にはベロニカやワレモコウ、ハボタン、スモークグラス、ルドベキア、トウガラシなどなど何品目にも分かれていますので、全体として40-50品目を常に作付していることになります。
その栽培面積たるや、施設6,000坪、露地8,000坪。
これってどんだけ?(@_@;)
施設と露地を足して14,000坪。
これはちょうど東京ドームと同じくらいの広さになります。
商品は季節により変わりますが、現在はアマランサスやワレモコウなど、早速秋に向けた商材展開が始まっています。
こちらはアマランサスの圃場。
←写真撮影:吉村圭さん
ホットチリ(赤)、ホットビスケット(茶色)などハンギングタイプも合わせ6品種を栽培。
栽培の特徴は何でしょうか。
「茎を太く作らないこと。その方が美しいし、デザイナーさんも使いやすいでしょ」
そうなんです。茎が細い方がほかの花材と合わせたときに束ねやすいし、立ち姿も美しいのです。
デザイナーさんや小売店さんの御苦労まで見通したかのような心配りはさすがです。
吉村さんのアマランサスは最も太いところでもボールペンより細いくらいです。
「細くするためには、一番軸をピンチするんだ。
ピンチする分栽培日数は長くなるけどね。通常60日で出荷というものも90日くらいかけて栽培するよ」
なるほど、主軸をバチッと切ってしまえば、次に出てくる側枝になりますから細くなりますね。
←主軸をピンチした跡
収穫してきたアマランサスは、出荷場にて手で下葉を取ります。
出荷目前のアマランサスは、細い足も揃ってこんなにキレイ!↓
下葉を取る理由は主に2つ。
① 葉からの蒸散が抑えられる分、花持ちが良くなる。
② 小売店さんの手間が省ける。すぐ使える。
また、手で取るのは、機械では傷が付くからという理由によります。あくまでもユーザー目線を離れません。
こちらはワレモコウ。こちらの品種も吉村さんのオリジナル品種。
「日本でこの“ピンク色のワレモコウ”の品種を作っているのは私だけだよ」
なんと、ワレモコウもオリジナル品種ですか。
しかもピンク色。ワレモコウといえば、本来は深い赤紫色で、秋を象徴するアイテムの一つですが、ピンクであればもう少し早い段階で使えますね。
なぜそのような品種をお持ちなのですか?育種されたのでしょうか??
「某大手の薬品会社から譲り受けたんだ」
や、薬品会社???(゚_。)?(。_゚)?ハニャ??
どうして薬品会社から苗をもらう受けるのでしょうか。
「ワレモコウは漢方薬にも使われるでしょ」
あ!なるほどぉd(^-^)!
ワレモコウの根はタンニンやサポニンを多く含むらしく、生薬や漢方薬に使われるのです!
品種によっては若い葉を食用に使うものもあるのだとか。
アンテナも高いし、色々な方面にコネクションをお持ちですね~。
ワレモコウ生産のポイントは?
「一般的には主軸をピンチしたら側枝が出てどんどん枝ぶりがよくなっていくイメージだけど、ワレモコウのような宿根系は芽かきをしても枝ぶりはあまり変わらないんだ。
つまり本来の株のエネルギーが枝の出来を左右する。だから、土をしっかり作り込んで、株を充実させたらあとは放任主義さ」
放任主義だなんて、さすがワイルドプランツ、ワイルドだぜ~。
ところで、今「土を作り込んで」っておっしゃいましたか?
やはり吉村さんのところでも土作りにこだわっていらっしゃるのですね。
吉村さんの土作り ~減農薬栽培~
吉村さんは有機肥料を使った栽培に取り組んでいます。
有機肥料とは鶏糞や菜種カス、魚粉、骨粉、大豆かす、米ぬかなどの有機物から作られる肥料のことです。これらを土とを混ぜて10-20日発酵させて吉村さん流ワイルドソイル(←ウン探が勝手に命名しました)のできあがりです♪
このこだわりのワイルドソイルを年に2回しっかり作り込むのが、吉村さん流農業の基本中の基本。
「土中のバクテリアがゆっくりと時間をかけて分解した栄養分だけを、ゆっくりと根が吸収するんだ。
いわゆる“遅効性肥料”(ちこうせいひりょう)といってね、ゆっくりと栽培する分、よく締まった苗ができるんだよ。」
へ~、有機肥料を使って時間をかけてゆっくり栽培すると丈夫な苗ができるんですね。
「有機肥料を使うから、ウチは土壌消毒もしない。この20年間したことないよ」
有機肥料を使うと土壌消毒をしなくてもいい理由はなんですか?σ(゚・゚*)
「土壌消毒は雑菌を殺すためのものだけど分解に必要なバクテリアまで殺してしまう。
そうすると有機肥料が分解されなくなっちゃう。
つまり土壌消毒をすると結局は化学肥料を使ったり農薬を使ったりしなくちゃいけなくなるんだ」
なるほどそうすると、ワイルド吉村さんのポリシーに反しますね。
「野原や草原の花は100年土壌消毒しなくても毎年きれいに咲くでしょ。
連作障害は化学肥料を使うから生まれる。
植物は好きなものだけ吸い上げ、嫌いなものは残す。だからその植物が必要な栄養素が土壌に残っていないから、同じ品目を作れなくなる。
連作障害をなくすために違う品目を栽培するでしょ」
作る品目を変えるのはそういう理由からなのですね。
「このような微生物農法をしているとね、川の水や雨水が栄養になるんだ。
“雨水は天水(あまみず)”というほど栄養豊富。リン酸やカリなどの多くの植物の育成に欠かせないミネラルを含んでいる。
雨上がりに見る山の緑は深くてきれいでしょ。あれは雨水を吸うことによってミネラルを補給できるからなんだよ」
お~!!なるほど!!w|゚ロ゚|w そういうことだったのか!
「こうしてゆっくり育てると細胞の構成がしっかりして、大雨で冠水しても大丈夫な植物体になるんだ。華奢に見えるけど芯は強い。雨にも流されない」
なんだか一般的な社会人のことをおっしゃっているようにも聞こえますが、そういう人はどこでも頼られますよね。
そういえば、梅雨入りしてからここ2,3週間長崎では大雨警報が出たり大変ですが、圃場は大丈夫ですか?
「大丈夫。施設の中までは水はなかなか入らないし、露地は水はけがいい。大きい被害は全くないよ」
さすがワイルド吉村さんが育てる花たちも、何のこれしきと頑張る野生児に極めて近いワイルドプランツであった。
ワイルドプランツの日本一繊細な染め技術
吉村さんといえば、草花の生産のみならず、その高い染め技術を持っていることでも有名です。
ワイルドプランツ吉村さんで有名な染めアイテムといえば、このマトリカリアのタマゴピンク。
(写真ご提供:吉村圭さん)
そのかわいらしさに心を躍らせた方もいらっしゃるのでは?
あまりの自然さと完成度の高さに、実は染めていることに気づかれなかった方も少なくないでしょう。(実はアタシクシモ・・・^_^;)
現在は流通期ではないので、実物を見ることはできませんが、いつもはここで染色作業をしています。
「染料は60種類近く持っているけど、色の配合はその日の天気や植物の吸水度合いによっても異なる。日本の切り花染色の技術は成熟していない」
という吉村さん。
「木綿と絹の染め方が異なるように、例えばマトリカリアとカラーの染め方も異なるんだ。
品目によっても違うし、その日の温度、湿度、風のあり/なしというような気象条件も大きく影響してくる。
追い水(染色液を吸わせた後の吸水)をどのくらい吸わせるかなども全く違う。
ひとつ一つ工夫しないと消費者の人に満足してもらえる染め品目はできないんじゃないかと思う」
染めの技術は「吸わせる」だけではなく、上からスプレーをかける方法もあります。
「スプレーもただかけるだけじゃダメなんだよね。
中心をあーしてこーして、その周りをこう吹きかけて・・・という技術がいるんだ。染めはまだまだ将来に対して可能性を秘めているから、これからも良く研究していきたいと思う」
染色ノウハウの詳細は吉村さんのトップシークレット!"d(-x・)チッチッチ
吉村さんはこの繊細、且つ多岐にわたる高度な技術で、マトリカリアのみならず、カラーやフウセントウワタ、ハボタンなども染めて出荷されます。
(写真ご提供:吉村圭さん)
このようなワイルドプランツ吉村さんがここ長崎に誕生したきっかけは何だったのでしょうか。いくら有名な吉村さんでも、その裏話までご存知の方は少ないのでは??( ̄皿 ̄) イヒヒ
実は圭さんのお祖父さまが戦後すぐ佐世保で花を作り始めたことに端を発します。
戦後すぐ・・・ですか(゚ペ)?
戦時中といえば花を作っている人は非難の対象になりかねなかった時代。
それが終わってすぐに花を作ろうという気運があったとは思えないのですが、なぜ花だったのでしょう。
「実を言うと、祖父は消防署員だったんだ」
これまたナント。その消防署員だった方が花とどのように接点を持たれたのでしょうか。
「ある日、どこぞのおばーちゃんがリヤカーで花を売っていてね。
佐世保は米軍基地で有名でしょ。米国では花文化が日本より先に成熟していたからね、米兵がそのリヤカーおばーちゃんのところに花を買いに来たんだって。
まだほかに誰も花を作っていなかった時代、そのおばーちゃんのリヤカーの花はあっという間にザル満杯のお金に変わったらしいよ」
あ、そうか、佐世保は米軍基地があるのですね。
そのおばーちゃんはどこから花を仕入れたのか、なかなかいいところに目を付けましたね。
「そう、あの頃は1ドル270円くらいだった」
※1945-1973年までは戦後の固定相場制。
1945年9月には1ドル=15円、その後インフレにより1947年3月に1ドル=50円、1948年7月に1ドル=270円、1949年には1ドル=360円になる。
「米兵はよく花も使うし、金銭感覚も当時の日本人とは違うしね。
祖父ちゃんはすぐに消防署員を辞めて花生産を始めたんだ。そりゃもう米兵相手に荒稼ぎ!
3か月で3年分を稼ぐ勢いだったらしいよ」
∑(゜◇゜;) ギョ!!
それからというもの、花作りは素晴らしい職業だ!ということで、佐世保で吉村一族のみなさまは花生産に従事するようになったそうです。
圭さんも昔から花作りに憧れていらしたのですか?
「そうだね、小学校6年生の時の卒業文集に、
将来の夢は“日本一の花作りになる”って書いたよ」φ(・ェ・o)~カキカキ
おっと、これはドラマチック❤
幼い頃からの夢を実現されたなんて、なんと素敵なお話。
「そしてずっと花作りになるための生き方をしてきた」
高校、大学でも花作りになるために勉強を積み重ね、花生産一筋に走ってきたといいます。
しかし、圭さんはそのような自分を「花を愛していない」と客観的に見ます。
「草花に対する愛が強すぎると目が曇る。世間のいう親バカと同様。
かわいすぎてどれもこれも好きで取っておきたくなるから、本当の育種ができなくなってしまう。
私は“好きだけど愛してはいない”」
蓋し名言!
育種は「愛が全て」ではないのだー!
圭さんは次々と生まれる珍種を「商品として見て」、取捨選択することを忘れません。
このように圭さんの磨かれた審美眼で新しい品種を商品として出荷したものは100品種以上にも及びます。そのうち種苗登録も30-40品種はしているのだとか。
作出した商品がマーケットで受けるかどうかはどのように判断しますか?
「自分の目で見て良いと思ったものは流行るよ。
自分の感性を信じて紹介すると、お花屋さんが付いてきてくれる」
育種が得意で、新しい品種を次々と世に輩出する圭さんでも、“新しいものであることよりもっと重要なことがある”といいます。
それは日持ち。
「日持ちを最重要視している。
品種の取捨選択はむしろこれに特化しているといっても過言ではない。
育種の段階で日持ちのするものを選ぶこと、そして栽培技術でそれをさらに改善する」
なるほど、①長持ちする品種を選ぶこと
②栽培技術でさらに長持ちするよう改善すること
この2つがポイントですね。
栽培技術で長持ちするようにとはどういうことですか??
「植物の本来あるべき姿に育てるということなんだ。
これが人の感性で自然に最もきれいと感じる姿だと思う。
肥満体で育てた豪華だけが取り柄の花とは違う。無理に大きく育てているから、ストレスも大きいし、体力もない。ほんと肥満体そのもの。
私が目指しているのは、“丈夫な細マッチョ”」
丈夫な細マッチョ・・・植物にとって最も良い姿だといいます。
「通常肥満体にするには、土の肥料として窒素を多く入れる。
でも植物が持つ組織体の細胞数は同じわけでしょ。細胞分裂の回数は同じなのだから。
それを大きく肥満体にするということは、細胞壁がぶよぶよに厚くなるんだ。豪華に作られた花は茎も太い場合が多いでしょ。
一方、窒素も少なめにして、長い時間をかけて緩やかに育てる。そうすると茎の固い締まったものができる。
水揚げの際は毛細管現象で細い方がよく上がる。花持ちは細マッチョの方が断然良いんだ」
なるほど、栽培で花持ちを改善するとはそういうことですね。
マトリカリアも触ってみると非常に芯がしっかりしています!
「それぞれの花にベストの大きさがある。
無理に大きくすると花にストレスがかかるんだ。ストレスのかかった花は長持ちしない」
商品の良し悪しはどこで見分ければいいのでしょうか。
「葉の色を見るのがポイントだよ。
葉が黒々としているのは養分(窒素)が多すぎる証拠。一見ボリュームがあって分かりにくいかもしれないけど、草花の葉はグリーンが淡いくらいが自然」
そんな圭さんは、“何回生まれ変わっても花を作っているんじゃないかな”といいます。
「う~ん、強いて別のことをするとしたらバーテンダーとか、人と接する仕事じゃないかな」
バ、バーテンダーーーー!!!
既にその雰囲気ありますね、ワイルド圭さん。
今後どのような花生産をしていきますか?
「花は自分を表現するツールの一つ。
“吉村さんらしいね”といわれる花を作っていきたい。
親父から代替わりした10年くらい前に、“花が変わりましたね”って言われたんだ。嬉しかった。
もちろん品目も変わっているんだけど、“イメージが違う”って言われた」
ちなみにこちらが泣く子も黙る業界の重鎮で、圭さんのお父上、吉村人志さん。
圭さんはどのようなイメージで作っているのですか?
「草花は本来野原で風に揺られているものでしょ。
だから、風に揺れたりそよいだりする優しい雰囲気を残しながら、尚且つデザイナーさんたちが使いやすいよう芯がしっかりしているもの」
なるほど野原に自然に立つ柔らかさと人が使う利便性とを同時に実現する花ですね。
「そういう“イメージを形にしていく”ことが私たちの仕事。
そして業界の若手が元気いっぱい花を作れる業界にしていきたい。これこそが私の任務だと思っている」
ワイルドプランツ吉村のワイルド圭さんは、できるだけ農薬を減らした有機栽培で、持続可能な農業とユーザーのことを考えつつ、フラワープロデューサーという立場で絶えず新しい物を提案し、消費の底上げと花の価値向上のため、花持ちを第一優先に考える。
業界全体を底上げしていくという気概に満ちた熱い方なのでした。
ワイルドプランツ吉村のワイルド圭さんの格言
・ こだわりは土!有機肥料を使った吉村流ワイルドソイルを研究すべし!
・ 目指すは細マッチョ!
植物の本来の姿を作り出す。これが長持ちする美しい花の条件。
遅効性肥料を使いゆっくりと育て、細いながらも丈夫な草花を作るべし。
足元が細ければ、美しいばかりでなく、毛細管現象で水揚げも抜群◎good!!
・ 育種家としての目を曇らせることなかれ!花は好きでも愛してはいけない。
親バカになるべからず。自分の感性を信じて取捨選択を重ねるべし!
・ 日本の花き染色技術はまだまだ発展途上。 圭さんの研究し尽くされた染色技術を見習うべし!でも細かい方法はナイショ×ナイショ( ^―゜)b
小売店の皆さまへひとこと
・ 必ず良く日持ちのするものを仕入れてください。
短命の花を仕入れるなら、その性質を理解して消費者の皆さまに説明してください。
・ 毎年、母の日にはカーネーションの仕入れトラブルの話の話を聞きますが、小売店さんはもっと花を見る目を養ってください。
カーネーションなら、①葉の筋、②茎、③花首を見ればいつ採花されたものかだいたいわかります。
買ってみたら花がほとんど持たなかった・・・では花離れの消費者を増やすだけです。
直接消費者の方との接点を持つ小売店さんの力をお借りして、もっと花の需要を伸ばしたいと思っています。
消費者の皆さまへひとこと
是非、その花の裏にあるストーリーに興味を持っていただけると嬉しいですね。
その開発秘話や由来など、おもしろいストーリーが秘められていることがあります。
■□■お・ま・け♪■□■
うわ~!長崎の空港に降り立つと、真っ先に目に入るのが、巨大な長崎ちゃんぽん!
・・・のオブジェ。
ちゃんぽんにトビウオが飛んでるぅ~・・・ってなんで??
本場の長崎ちゃんぽんには、トビウオが載ってるものなのか??
試しに注文してみると・・・
載ってない・・・(-ε-)
じゃーなんで??
トビウオのことを長崎では「あご」というらしく、漁業が盛んな長崎では「あご」もまた特産品の一つ。
長崎の本場のちゃんぽんは、この「あご」でダシを取ることがよくあるのだとか。
これを「あごだし」といい、このオブジェではそれを表現するために、トップにトビウオを飛ばせたということなんだそうです。
ナットク!(゚ー゚)(。_。)ウンウン
何気にベンチもカステラだったりする・・・。
空港はまさにザ・ナガサキ!
マーケティングのためにお土産も含めよくコーディネートされています。
さすが、“観光で行きたい都道府県 人気トップ10”にランクインするだけあります。
雰囲気ありますね~。↓長崎の空に響き渡る天主堂の鐘が聞こえてきそうです!
最後に、このたびの九州地区の大雨で被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、1日も早い天候の回復を心よりお祈り申し上げます。