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2006年10月28日

vol.25 JAあがつま坂上&六合

(群馬県 吾妻郡東吾妻町&六合村)

今回は、群馬にあるスプレーギクと山野草の産地、JAあがつまを訪問しました!
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お天気も良く、とても癒される景色でした!

?スプレーギク生産の開拓者!?

(坂下支店  中井 毅彦さん) 10.13 080.jpg

左から 中井さん、そして今回案内をしてくださったJAあがつま坂上支店 小池さん、と JAあがつま加辺さんです。

なんと中井さんは、群馬で初めてスプレーギクを導入した生産者なのです!
「黄色のパッキン咲きのスプレー菊を試験圃場で見たんだけど、見たことないなぁ、 って思い切って作ってみたけど、でも全然売れなかったなぁ(笑)」 と当時を振り返り、語ってくださいました。

その当時導入したというドラマチックは他産地ですが未だに健在!
綺麗なオレンジ色でとても目を引きます。

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こちらは出荷間間近の舞風車。


あがつまスプレー菊の特徴の一つが発色の良さ
特に夏場はどこよりもキレイです。

その秘密は標高の高さにありました。

中井さんの圃場でも560m、坂上支店の生産者は400m?700mまで点在しているのだとか。
ココは夏でも3,4日しか熱帯夜がなく、クーラーも必要ないほど過ごし易い環境なのだそうです。
うらやまし?い!でもその分冬の寒さはマイナス15度と厳しいようで、寒さに弱い私には耐えられなそうです…(@_@;)

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「他産地で作っている同じ菊でも、出荷時期や市場が抱える客層によって需要は異なる。
マンダリンも売れると思わなかったけど、買ってくれる人がいるという事に驚かされると同時に、
面白いと思ってるよ。」と中井さん。

こちらがオリジナル品種で大人気のマンダリン!→

思わず「かわいい?!」と声を上げたくなる花たちです。
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      マンダリン            マンダリンレッド           アカチャチャ

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←こちらは1輪のマンリン。

(ややこしいですが、お間違えなく!)


目が細かくて、詰まっているので花散りしにくいのが特徴です!

中井さんはこうしたオリジナル品種の開発にも取り組んでいらっしゃいます。
現在、坂上オリジナルは20品種。

これから、どんな新品種が生まれるか注目です!

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特別にまだ名もない花をご紹介!群馬県の試作品種です。
これから出荷されるのでしょうか???


中井さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


高冷地の特徴である夏場のストレスがない発色のいい菊をよろしくお願いします!
これからも、他産地ではできないようなリスクの大きな品種を導入したり、お花屋さんのご要望にも応えられるように頑張っていきたいと思います!

?新品種の導入にも積極的に取り組んでいます!?

(坂上支店  霞 彰尚(あきひさ)さん)

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霞さんはおととしコンニャク作りをやめて菊の生産を始められました。
花作りの経験は浅いけど、新しい品種を取り入れようとチャレンジ精神も旺盛です。

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ハウスのすぐ裏の山では、少しずつ紅葉が始まっていました。

暖冬のせいか、今年は例年に比べて色づきが遅いそうです。

栽培品種をご紹介しますと…
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   オソルノグリーン           イエローリネカー            ダークリネカー   

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   ホワイトリネカー             レリアス                パピオ

maru.JPGオソルノグリーンは、オランダから入ったばかりの新品種!

今年の東京盆から出荷されています。

maru.JPGレリアスの深い赤は大人っぽい色合いですが、蛍光灯の下で見るとビロードのような艶を見せるのがまた魅力的!

maru.JPG市場では見ることができない満開のパピオ。
いつもと違う表情に新たな魅力を発見してしまいました。コロンとした形状と薄ピンクの色合いは女性受けすること間違いなし!?

*レリアス、パピオの今年度の出荷は終了しました。来年のお楽しみです。

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7月末の集中豪雨でハウスの中は水浸しに。
そんな天災にも負けず、生き残った菊たちです。下葉はちょっと黄色くなってしまいましたが、花には全く影響なくひと安心です。


霞さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


年をとっているけど一番遅く花を導入したから、今までやっていた人に負けないように、新しいものを取り入れてます。
いいものを出そうと心がけているので、今後の商品にも期待してください!

?ラナンキュラスもまもなく出荷開始!?

JAあがつま坂上では7年前からラナンキュラスの出荷もしています。
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まだこんな状態でしたが、出荷は11月終わりから始まります。
寒いから出荷期間が長いのが坂上の魅力!
5月母の日でも使ってもらえるように頑張りたい!とおっしゃっていました。
乞うご期待♪

…………………………………………………………………………

それでは、坂上支店の東吾妻町から六合村へ移動です! 加辺さんが運転する車を追いかけて、くねくねとした山道を進みました。
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畑の標高は600mから1200m!この標高差が六合村の中でのリレー出荷も可能にしています。

それでは、80歳以上の生産者が70%を占めているそうですが、“ますます元気な産地 六合村”の栽培現場に迫ります。

?花作りは元気の秘訣!?

(六合支店211番  黒岩 勇さん)
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ウンチクが溢れ出る“元 校長先生”、そして“現 部会長”の黒岩さんに圃場を案内していただきました。

まずは、セロシア ルージュです。
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真ん中の写真はタネを取っているところ。 小さな小さな一粒の種から6本の商品を切ることができるのだそうです。

CIMG2086.JPG← “カシワバアジサイ”
日光に当てると、きらきらと輝いてキレイです!

CIMG2089.JPG← アストランティア
「長野オリンピックの時うんと儲けさせてもらったの!」と黒岩さん。 残念ながら花もオリンピックも画像はありませんが、メダリストに渡されるブーケに使われていたようです。

CIMG2091.JPG←植えて18年のルドベキア。
「虫も食わなくて、病気にもならなくて、草刈りも鎌で簡単にできちゃう!こんないいものないよ!」と会長お墨付きの花です。 なんと、1株から20本ぐらい切れるのだとか。
大品目を栽培する生産者の皆さんからしたら羨ましい話ですよね!

CIMG2095.JPG←12月初旬からクリスマスローズの出荷も始まります。
厳寒期に花が咲くクリスマスローズはほとんど季咲きで出荷されるのだとか。
こうすれば暖房費はいらないし、宿根草だから3?5年は毎年花が咲き、手間がかからないんですね。

六合村の花はほとんどがこうした季咲き出荷なのです。

自然のままで、1日の気温差が大きいからこと、目の覚めるような発色よい花ができるのですね

六合村がこうした高原に自生する山野草を栽培するようになった切っ掛けは、かつて偶然 村を訪れたフラワーデザイナーの中山晃氏が山野草の美しさに目を留めたことからだそうです。

以来、六合村の気候にあった、他にない山野草の栽培に取り組んでいるのです。

?黒岩会長のウンチク集!tanemakuhito.JPG ?

ここで、黒岩会長のお言葉の一部をご紹介します。
まずは、六合村の鉄則とも言えるコレ!
★『キレイな(派手な)花には手を出すな!?
 「六合村花はみんな地味な花なの。既に多くのシェアを占めるような大品目は、値段はいいけど
 儲からない、だから球根1個から1本しか切れないなんて花は六合村では以ての外」なんです。
それから…
★『六合だけにしかないものを!
 他の人が作っていないものを、または他産地では出していない時期に出荷できるようにと
 研究は怠りません!
★『花を作ると心も温まるけど、懐も暖まる!
★『花作りは元気の秘訣!来年こそはと希望がもてるからやめられない!
 たとえ失敗しても、来年こそは成功するぞ!という気持ちで栽培しているからみんな明るく、
 楽しんでいるんですね。


黒岩さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


六合の花を使って!そして、お花屋さんから教えてもらいたい。
意外と生産者はどういう花をお花屋さんが欲しがっているか知らないから。

?人気品種の宝庫!?

(六合村219番   篠原啓吾さん) 10.13 174.jpg

続いて、タクシードライバーを定年退職後に奥さんがされていた花作りを二人で本格的に始めたという、ステキな篠原さんご夫婦です!
ネットでの情報収集や、新しい花を取り入れるチャレンジ精神は、歳を感じさせないほどアクティブです!

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まずは、ラナンキュラスのハウス。

燃料使わずにできるものを!と取り入れたのだそうです。
でも、さすがにハウスは二重構造になっていました。

そして、人気品種をたくさん作っています。
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    黒ほうずき             ホトトギス               アルケミラ
maru.JPGホトトギスは、 新品種の“江戸の花”が来年8月から、そして“しののめ”が9月から出荷
されますのでお楽しみに♪ 
maru.JPGアルケミラは、母の日用にたくさん出荷されますので、期待していてください!

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 ブラックパール             ウメモドキ                 セダム 
maru.JPGウメモドキは、同じ赤でも光沢が違います!

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←寒さが足ず、真っ黒ではないですがシルバーの輝きもステキだと思いませんか?
でもこれも、霜が降りたらおしまいなのだとか。

そして、定番の…
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ダスティーミラー “シラス”  と “シルバーダスト”


「共撰だけど、導入する花を自分で選んだり、市場と直接 注文のやり取りをしたり…花がある事がとても張り合いになっています」と笑顔で語る篠原さんでした。


篠原さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


新しい花を取り入れたり、仲間と時期をずらして六合村の中でも他の人と違うことをやろうと頑張っていますので、これからもお願いします!


六合村の主な栽培品種と出荷時期は…

ダスティーミラー(周年)・アルケミラ(3月?7月)・ディセンドラ(5月?6月)
ルリタマアザミ(7月)・セダム(7月?9月)・アイリッシュアイズ(7月?8月)
ヘレニウム(7月?8月)・水引草(8月?9月)・カクトラ(8月?9月)
フジバカマ(9月?10月)・カボチャ クニマル(9月?10月)・キバコデマリ(10月)
赤づる(8月?10月)…etc


この他にも、たくさん!

周年で他にない、様々な草花や枝ものが出荷されています。


“あがつま坂上”の格言



・標高400m?700mで栽培されるあがつま坂上の菊は発色が違います!
 特に夏場はそのちがいが歴然!

・菊の持ち味“花保ちの良さ”と、菊のイメージを変える“お洒落さ”を兼ね備える坂上のオリジナル品種に注目!



“あがつま六合”の格言


・人にも花にもストレスフリーの六合村!花本来の美しさが生きてます!

・六合村は高原植物の宝庫!これからも目が離せません!


(文責 中川美紀)

2006年10月20日

vol.24 JA山形おきたま

(山形県 川西町、長井市、米沢市)
ウンチク探検隊フルメンバーでJA山形おきたまを訪れたのは6月の末のこと。
あれから3ヶ月以上が経ちました。
あの時見ることができなかったアルストロメリア、そして定植したばかりのダリアが、どんな花を咲かせているのか、期待に胸膨らませながら再び山形へ向かいました!

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今回訪れたのは川西、長井、米沢の3地域です。

栽培現場へ向かう途中、こんな風景が見えました。
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そう、稲刈りシーズンです。

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それから、なんと庭先に大輪ダリアが!

10.5 okitama 010.jpg「こっちの人の感覚だと庭に植えて仏壇に供える花という感じなんです。」
そう教えてくれたのは、今回圃場を案内してくださったJA山形おきたまの須藤さん。

贅沢だなぁ…と思ってしまったのは私だけでしょうか?


?お花屋さんが使いやすい花を目指して?


(川西町  小形房子さん)

おきたま管内でいち早く花生産を始め、15年のベテラン生産農家です。
稲刈りでお忙しい旦那様に代わり、奥様の房子さんが説明してくださいました。
まずは、ダリアの圃場へ。

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おきたまのダリアは露地栽培ならではの力強さが魅力ですよね!
でも、「ここら辺は10月末に霜が降りることもあるの、そうなると全部ダメになっちゃうのよ!」

霜との戦いですね。

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その他にご苦労されていることは何でしょう?

「芽かきに手間がかかってね。」と小形さん。

そのご苦労があるからこそ、大輪花が生まれるんですね。


さらに、おきたまダリアの魅力は、川西ダリヤ園が導入した品種で、切花に適したものを農協に
紹介している事!
だから、いち早く新品種を栽培、出荷できるのです。

流行やニーズに敏感に反応できるのには、そんな秘密があったのです。

やまがた川西ダリヤ園のHPはこちら→http://www8.plala.or.jp/kawa-kanko/

主な栽培品種は、

カナリア、カマクラ、ミズウノアール、平成の星、マナーサンセット、
クライスラー、黒蝶、オレンジクッション、秋日和、エイミーK
・・・etc

次に、アルストロメリアのハウスを見せていただきました。
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   プッチーニ             ダイナスティ          セットポイント
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    アスペン             モンディオ

CIMG1876.JPG足元に配管を発見!
これは何ですか?

養分が一定に保たれるよう、常に栄養分を含んだ溶液が流れているんだそうです。

さらに、アルストロメリアを栽培する際のご苦労は、意外にも花が咲いていない時期にありました。
アルストロメリアは、地温を20℃以下に下げないと丈が伸びないのです。
そこで、7月末から9月にかけて、5℃?8℃の冷水を流すのだとか。
さらに、遮光したり、細霧冷房を使って気温を下げる工夫がされています。
「夏場はこういうハウスにしか入らないの、人間よりいい扱いを受けているのよ!」なんて
おっしゃっていました。

小形さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


いいものだけを出せるように頑張ります!
使いにくい等のクレームはどんどん言ってください。
「おきたまの花ダメね」と勝手にやめられる方が怖いから…。
新米だけじゃない、おきたまの花のファンでいてください


?成長したダリアを見に再び!?


(川西町   鈴木清左衛門さん)

前回も訪れた清左衛門さんのハウスへ。
でも残念ながら清左衛門さんはお留守の為、圃場だけ見学させていただきました。

CIMG1905.JPG
あと時定植したてのダリアはたくさんの蕾をつけていました!

おすすめ品種は…
mwarutu.jpg rannkurittu.jpg hukuwauchi.jpg
        ?                  ?                  ?
        
?ムーンワルツ
?ランクリッツ(清左衛門さん曰く、「白はランクリッツで決まり!!」)
?福わ内

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アルストロメリアは出荷準備の真っ最中。

おすすめ品種は…
esutorada.jpg thiesuto.jpg asupen.jpg
         ?                  ?                 ?

firennte.jpg
         ?
?エストラーダ
?ティエスト(清左衛門さん談によると…大田花きアルストロメリア担当の寶代くんが好きな赤だとか。)
?アスペン
?フィレンツェ
これらは全て平成18年度の新品種。
ちなみにJAおきたまが導入した9つの新品種の内、4品種もチャレンジされているわけです!!!


?集荷場をチェック!?


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縦箱で出荷されています。
ウインクした太陽マークが目印!


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大田花き行きの荷物を発見しました!


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箱を開けると花の大きさにビックリです!


?栽培品目は多岐にわたっています!?


(長井市   安部 洋(ひろし)さん)

主力はアルストロメリアですが、露地でさまざまなものを栽培されていました。
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もちろん、ダリアも驚くほどの丈に成長していました。

「寒さと日照量によって同じ花でも、毎日違う色に見えるんだよ。」と安部さん。

そして、マジックモーメントを指しながら、
「これもいくなるんだよぉ、開くと白くなるの知らないでしょ!?」

ホントだ、色が違います!

CIMG1933.JPG ⇒ CIMG1934.JPG

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よく手入れが行き届いていてキレイなんですが、
「これでご飯を食うようにしておりますので」と謙虚な安部さんでした。
以前は、農協の職員だったとか。

その他の栽培品種をご紹介しますと、
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 ウメモドキ“ベルティシラータ”

 「今年は実付きがよく、大きくて、最高にいい状態なんです!」

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 ひょうたん “スワン”

 白鳥姿のユニークなひょうたん。2羽1対で出荷しています。

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 黄キク ”コトブキ”

 コレは食用菊で出荷はしておりません。あしからず(^^;)

おひたし美味しかったです!

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         ケイトウ                    ハボタン              ジニア

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          ユウカリ                 花ナス             夕霧草
見慣れた夕霧草とは何か違うような…。
「乾燥状態で栽培しているから日持ちがいいんだよ!」と自信作の様子。
でも、出荷できる程の量はなさそうで残念(T_T)


ほんの一部の栽培品種をご紹介しましたが、「こんなに沢山、どうやって作るものを選んでいるんですか?」と尋ねると、
「IFEXや研修会で紹介されたり、講演した人が言ってたから!」
なるほど、それがいち早くニーズに合った商品を提供できる秘密なんですね。

ひとつひとつの品目について 安部さんの丁寧な説明を伺いながらながら楽しく見て回っていたら
予定時間を大幅にオーバー!次へ急がなくちゃ(*.*)

安部さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


もっと産地と対話をしてほしい!ぜひ見に来てください。
作ってる人と売る人が顔が見えるようにしないと。
花屋さんも産地に足を運んで、話をして、生産者の思い、生産者が惚れて作っている花の良さを消費者に伝えてください!


?周辺は宝の山!??


(長井市   鈴木利文さん 築地(ツイジ)花木園)

鈴木さんはまだ希少ですが、高品質で人気の実物“ビバーナム コンパクター”を栽培されています。

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「毎日、試行錯誤重ねて作ったんだ!」
と言いながら、ズンズンとジャングルの中を進んでいきます。

「今年は長雨と日照不足で出来はあまりよくないんだ」
とおっしゃっていましたが、すごいボリュームです。

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これは切るのも大変ですね。


「長さがあっていい枝ぶりのとこを切りたい、けど来年もまた取りたいし
悩みながら切ってるよ」と鈴木さん。

10.5 okitama 097.jpg


他にご苦労は?と尋ねてみると、
「草刈りと天候への対応だね。」
「鳥は食べないのが救いなんだけど、雪にやられるんだよ!」との事。

この辺りは1m50cmも雪が積もるのだそうです。
それでも雪の上をかんじき(雪国で雪上を歩くために使われる履物)のようなものを履いて切りにいくとおっしゃっていました。
大変な作業です!

この他にも、沢山の枝物を作っていました。
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「どこ見ても売れるものだらけ!」とおっしゃるように、裏山にもこの土地に合った様々な枝物が生育しています。

でも、天候への対応や仕立てなど、どうしたら上手く作れるのか
日々追求している熱い思いが伝わってきました。

鈴木さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


ビバーナム コンパクターはまだ希少だけど、3人の生産者で頑張って作って、これから数量を増やしていくので、ぜひ買ってください!


?薔薇の人気品種を作ってます!?


(米沢   石原政志さん)

最後の圃場は石原さんの薔薇ハウス。2回目の訪問です。

しかし、すっかり日も落ち、ハウスの中は真っ暗。
ウンチクではなく、暗闇探検隊!?になってしまいました。

それでも、おすすめ品種を折って見せてくださいました。

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      アバランチェ         ベルエポック               シセロ

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     クレッセント           オールドロマンス            グランス


石原さんからお花屋さんへのメッセージhana.bmp


今が旬!発色もよい薔薇を使ってみてください!

ちなみに、石原さんはJA山形おきたま花き振興会 会長、そして、JFMA(日本フローラルマーケティング協会)の理事も務めていらっしゃいます。 東京にもよく出向いていらっしゃるほど、フットワークが軽いのです! そして、“今や産地が買い手を探す時代!”とのお考えをお持ちで、おきたまの花の良さを伝えるための『おきたまフェア』の開催にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。 生産者自ら、お客さんの呼び込みや、おきたまの花のPRのために努力されているのです!。


?おまけ?
石原さんちの猫ちゃんです。
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タロさん(♀)、ハナさん(♂)

なんだか逆のような…。

?おきたまオリジナル?

ここで、アルストロメリアのおきたまオリジナル品種を2つご紹介!

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    カノン              ブルーストライク 



“山形おきたま”の格言



・新規性のある花には即座に取り組む山形おきたまの商品をチェックすべし!

・広域で作り出される、幅広い品目構成が魅力!

・おきたまダリアの最大の特徴は、新品種をいち早く栽培することができる仕組み!
そして、流行を先取りできる事!

・積極的な花き生産、消費拡大のためのプロモーション活動で顧客獲得を狙う!


(文責 中川美紀)

最後におきたまダリアの主要品種カタログを掲載しています。
来年は更に品種ラインナップが増えますので乞うご期待♪

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2006年7月 8日

Vol.18 JA山形おきたま個人 編

今回はリフレッシュも兼ね、探検隊フルメンバーでJA山形おきたまの産地を訪問しました!

?鈴木清左衛門さん 新品種が出てきます!?


まずは 鈴木清左衛門さんのハウスへ。
アルストロメリアは3月?5月のピークを過ぎ、ちょうど改植中でした。
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                     ↑選花場には残りわずかな花達が。
でもしっかり秋出し品種をチェックしてきましたよ!
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←おきたま担当者 フレッシュボーイ那須クンが特にオススメする品種は・・・
エストラーダ(黄)
ティエスト(濃い赤)
アスペン(白に近い薄いピンク、ワルツに似ています)
 

全て新品種ですが、今年のイチオシはやはり黄色のエストラーダなんです。
黄色の品種は花があまり採れないこともあって、ちょっと貴重なのだとか。
エストラーダは明るい黄色で斑点もほとんど入らない!
そして上向きに付く花が特徴的なのです。
秋に期待ですね!

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新品種で画像がないのでおまけ情報。
メリア生産者なら誰でも知っている有名人 演歌歌手の
黒澤雄一さんはなんと今年の6月に新曲を発表したそうです!
デビュー曲は「北海しぶき」です。選花場にはシッカリとポスターが!  

 

次にダリア畑へGO!                       愛犬ゴジラとも対面!
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暑いと花も葉も焼けてしまうというダリア。
今年は涼しいので、生育はとても良好なのだとか。
豊作の予感!

こちらも秋出し品種情報をCheck!
ベンヒューストン
サバク
ブラックモナーク
クララヒューストン
ヒセリーネ

サバクは白に紫の絞りが個性的な品種。楽しみです。
大輪ブームはまだまだ続きそうですが、ダリアは黒蝶ばかりじゃないですよね。
ブライダルに使える大輪の白やピンクがあると良いのでは?
ピンポンマムみたいにコロコロした、中輪ボール咲きダリアも
ブームの予感。もっともっと色バリエーションが増えることを願います。

この辺りでは、カラスだけでなく鹿の被害に遭うこともあるといいます。
でもお目当ては花ではなくネットをかじる事みたいですけど…。
繊維質がお好きなのかしら?

ダリアはハウスでも生産されていました。
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                                ↑黒蝶
このハウスでは電照栽培がされていました。
ダリアも菊科なので光を15時間当てる事で開花期を調整しているんです。
日照時間が足りないと色のノリが悪かったり、花弁が充実せずに
中心のおヘソが見えてしまう。ダリア栽培に光は最重要なんですね。
出荷最盛期は10月。
35名のおきたまダリア部会より出荷されるダリアに乞うご期待♪
探検隊は改めて咲き具合を見に行きたいと思ってま?す!

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メクラ(?) これがフローリスト4月号に掲載されたのです。
出荷しているんですか?と尋ねると、
「赤い実が付くので、あんまり取ると鳥に怒られるから出荷はしてないよ」
と鈴木さん。さすが鳥との共生共存!
その優しい心で作られるダリアも愛情たっぷり注がれ美しい花を咲かせることでしょう。
 
他にも畑の周りにはクルミの木が何本もあり、緑の実をつけていました。

?石原政志さん 人気品種作ってます!?

次に石原政志さんのバラのハウスへ。
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600坪の広さに4棟のハウスが建っています。 午後のハウスはものすごい暑さ!「ここ盆地だからねー」の言葉に納得。 ところが、日中は気温が高くても夜間は割と冷えることが多いのだとか。 昼夜の温度差がバラの栽培に適しているのかな?
 


アーチング栽培で生産しています。
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アーチング栽培とは、生長のための養分確保の為に伸びた茎をアーチ状に折り下げて、株元に光を十分に当てます。ここで頂芽優勢という一番高いところから出た芽が日当たりが良く養水分を吸収し、勢い良く成長するという性質を利用し、たくましくて高品質のバラを育てる、という栽培方法です。
 

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        グランス(意味は“ちら見”)       リーク(ダマスク系の香りで大人の雰囲気!)
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    フォルム(ダマスク系のい?い香り)    ↑フォルムの香りに酔いしれる桐生隊員と下坂隊員
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       いちおし品種! アルビレオ         大人気ベビーロマンチカも見つけました!
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敷地内に湧き水が!
水もきれいで いい環境ですね。
 
 
ハウスの周辺にはスモークツリー や ニゲラ、ヒペリカムが自生していました。
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今回は改植期の為、咲いている状態をあまり見ることができませんでしたが、
最盛期の秋に再度突撃し、皆様にお伝えする予定ですので乞うご期待!


JA山形おきたまの格言


・改植では毎年 新品種を導入するアルストロメリアから目を離すべからず!

・露地栽培のダリアと言えばおきたま!たくましく育った花の大きさに期待すべし!

・芳香薔薇も含め、人気品種を取り揃えた“おきたまの薔薇”を使ってみるべし!


山形の格言


・山形の食道楽を楽しもう!
  米沢牛、玉こん、さくらんぼ、蕎麦、地酒、おしどりミルクケーキ(知ってる?) etc


?おまけ?
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  ↑ホタルの生息地として米沢市指定文化財にしていされている三沢地区↑

(商品開発室一同)

2006年2月15日

Vol 12. うんちく探検隊1周年記念 千葉県富浦スペシャル

?御礼 おかげさまで1周年!?

平素より、小欄をご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
多くの皆様のご協力に支えられ、何とか1周年を迎える事が出来ました。
これもひとえに皆様からの貴重なご意見、ご感想を頂戴したおかげと、深く感謝申し上げます。
取材の依頼を頂き、未だ訪問できていない産地の皆様におきましては、大変ご迷惑をお掛けしておりますが、順次お伺いする予定でございますのでご安心ください。
本年度もより楽しく、役に立つ情報発信に努めてまいりますので、応援宜しくお願いいたします。

                                         商品開発室一同


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前回に引き続きまたもアクアライン越え!!

さて、今回は1周年記念スペシャルという事で、弊社営業本部のご協力により千葉県富浦地区を一斉捜査!計7名のうんちくに遭遇。早速、またもアクアラインを渡り千葉県の奥地へ。そこはうんちくがとぐろを巻くドリームランドであった。

忍足義明さん ?球根小花の箱庭?

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 北風を避けた、陽だまりの中のウォームハウス!!
 全ては計算し尽くされている。

 小高い山の斜面は南側に面しており、まぶしい太陽が降り注いでいます。心なしか、空気が暖かいのは、山が寒い北風を遮ってくれているからでしょうか。
 花を育てるのに絶好の環境とも言えるこの地に、忍足義明さんの球根ハウスがあります。早速ハウスに入って中を見せていただく隊員たち。
 ハウスの中はさらに暖かく、まるで春のよう。ふと見ると初夏に咲くアガパンサスが1本咲いているではありませんか!
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 何故この時期にアガパンサスが?
 君の姿に夢のような初夏を思う。

「クリスタルリリー」針のような茎の先端に小指サイズの小さな花をつけます。群生している様子は剣山の中に咲く小花の群れ、といったところ。
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                  クリスタルリリィー

「砂地に咲くツルバキア」ツルバキアは1本の茎から放射状につぼみを付け、小さなベル型の花を数輪ずつ咲かせる。よーく見ると小粒ながら八重咲きでとても可愛らしい。
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 ツルバキヤも良く見ればカトレアの形。
 香りもほのかでいとよろし。

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 これほど瑞々しく咲いているのに、ハウス内の水遣りは年に1度だと言うからビックリ。見ると地面はサラサラの砂地・・・どうしてこんな環境で花が咲くの?「球根植物は刺激がないと花が咲かないものなんですよ」と忍足さんは言います。

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 植物界にいじめありえずして花つかず。

「ラケナリア」黄色いラケナリアを発見!ラケナリアは南アフリカを原産とする球根性多年草。アフリカヒヤシンスという別名もあるんですって。ハウスで見つけたラケナリアは紫がかった葉に黒い斑が入る品種でした。
 普通は花のみ出荷されるラケナリア、うーんしかしこの個性的な葉は捨て難い。花も葉も使って、アンスリウムや葉ものと合わせたらエキゾチックなアレンジの出来上がりですね。
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 ラケナリヤの正体は美しかった。
 株付きの姿なら、球根小花最大の惑星だ!!

「ミラービフローラ」
メディカルホワイトな花です。ニラに似たすーっと長い茎と葉、ツルリとしたつぼみ、すっきりと咲く白花。
シンプルな白とグリーンは清潔感をイメージさせます。たとえばキッチンのシンクの上、洗面所のミラーの横、バスルームの窓辺、そんなところに飾りたい花。
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 よーく見ると二つのシェイプを
 した3枚の花びらが重なりあっている。
 一体何を意味しているのだろう。

「ミニグラジオラス」
隠れファンの多いミニグラジオラス。細い茎、葉と華奢なつくりが、清楚な雰囲気を作り出しています。
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 よーく見るとダイヤモンドリリィーの
 ような輝きがあるのですね。


自給自足が基本。
「うなぎ池」では食用うなぎ、エビ、鯉など豊富に養殖中!ハウス内の家庭菜園コーナーでは大根やほうれん草も栽培中。野生のヘデラベリー(木づた)が豊富に自生。
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                  ウナギ池と自生へデラベリー

川崎 美知江さん ?ソテツ パーク?

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          川崎 美知江さんとソテツ 


本日二軒目のうんちく産地は広大なソテツパーク。日々ソテツをご出荷いただき、圃場主である川崎さんご一家を訪ねました。ご自宅から数分の距離にある圃場に植樹されたソテツは、その数なんと5千株。こんな光景見たことない!目の前に広がるソテツ、ソテツ、ソテツの群落を見て、ひたすら驚きの声を上げる探検隊員たち。どこかのテーマパークに迷い込んでしまったかのような景色でしょう?
台風の潮風を避けるように北側の斜面に植樹されているのは、やはり計算されてのことでしょう。
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川崎さんのソテツたちは、何年もかけて育てられた立派な株ばかり。ソテツの樹齢は、幹を見てみましょう。横に幾重もギザギザした年輪が見えますね。またソテツの葉の根元には、5cmほどの鋭いトゲが無数にあります。近づいて見ると竹串のようにガッチリ硬そうなトゲ、これは危険です。ちょっと注意が必要ですが、熟練のハサミ技で日々収穫されているのですね。ちなみに、生えたてホヤホヤの頃は閉じている葉がピンと開いた頃が「切り前」、収穫のタイミングです。
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 ソテツの年輪は横軸に表れる。
一巻きで1年。

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 川崎家もうひとつの主役ハラン。
 日陰での栽培が理想なんですねぇ。

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 ソテツ新芽
 ちびっこの頃から痛そーうな感じ。

武田昇さん、石井一彦さん ?お彼岸のアイリスは大丈夫!?

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左:石井さん 右:武田さん
二人で大田のアイリス事情を支える。

石井さんは大田花き前身の大森園芸にお勤めで、現在はアイリス、ゴテチャなどを作っていらっしゃいます。お彼岸の出番を待つアイリスを一足早く見に行きました。アイリスは別名オランダアヤメ。花色は青(ブルーマジック、ブルーダイヤモンド)黄色(アポロ)、白(ホワイトマジック)などがあります。一番良いタイミングで花を咲かせるためには、その日、その週で変わるお天気に合わせたデリケートな管理が必要です。「温度調節とか水やりのタイミングは、長年の経験とカンだよ」と石井さん。例年にない寒さで、温度調節にはかなり気を遣っておられる様子。「今年は寒いからあぶねぇーよ」と武田さん。それでもここ数年、お彼岸はハズしたことが無いお二方。お彼岸はご安心くださいね。

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 彼岸の出番を待つアイリス達。
 どうか春風吹いて間に合っておくれ。

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 アイリスの咲き姿はとても個性的。
 何かをイミテーションしているのだろうか。

粟田農園 ?冬場のユリ勝負師?

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  ↑粟田さんは圃場があちこちに点在しており、管理が大変。
   作付け表を持ってのご説明を頂く。

川沿いの窪地、周囲を篠竹の生垣に囲まれたところに粟田さんの圃場を発見。さながら富浦の安全地帯といったところでしょうか。管理の行き届いた暖かなハウスの中で育つユリたち。粟田さんは花が少ない冬の1月?2月にかけて、高価な球根を仕込んで良質なユリを出荷しています。みなさん、粟田さんのユリを買うならば今がチャンスです。

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   LA、スカシ、OH 何でもあり実に頼もしい。
 

高山弘さん ?断崖を越えてフリージアのハウスを目指せ!?

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        必死の崖越えの先に夢のフリージア畑はあった。

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高山さんのハウスは、車一台がようやく通れる幅(道路わきは断崖絶壁)の道をクネクネ曲がった先にあります。そろり、そろりと車を進めて断崖の道程をクリアした探検隊。良くやった!さあ、お目当てのウンチク産地はもう目の前です。

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 フリージアは何故か一方向を向く。

高山さんは個性的でバリエーション豊かなフリージアを出荷することで有名です。黄色のアラジンを見ると茎も太くしっかりしていて、花もきれいに粒ぞろい。5?6年前から、枝切りで八重咲き品種の出荷を始めました。フリージアの一重も美しいけれど、八重咲きのボリューム感と優美さはまた格別なんです。八重咲きは開花期が遅いため、2月にならないと咲きません。冬場需要を逃してしまうリスクと、また完全な八重咲きにするのが難しく栽培には特に神経を使うことなど、一筋縄には行かない八重品種。大手競合産地との差別化を図り、少量でも完成度の高い八重品種、質の良いフリージアを出荷されているのですね。
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 バリエーション豊かなフリージア。
これも高山さんのおかげ


サクマ農園 ?希少品目イキシャの宝庫?

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ソルボンヌ、リアルト、イエローウィーンなど素晴らしいユリを出荷されている佐久間さん。実は大変マニアックな球根小花も作っています。なかでもちょっとめずらしいのはイキシャ。イキシャは南アフリカ原産のアヤメ科の花で、花姿はちょうど稲の穂にそっくり。稲の穂からピンクや白の小花が顔を覗かせて咲く、素敵な花。もともと生産者が少ない品目でしたが、球根が病気にかかりやすいこともあり今となっては、ごく限られた生産者しか作らないという希少な花。佐久間さんはそのイキシャを、何種類も作り続けています。これほど品種豊富に持っているのは佐久間さんぐらいでしょう。イキシャは光を浴びて開花する花。探検隊の到着はすっかり日が暮れる頃だったので、咲いているイキシャを見ることは出来ませんでした。残念!

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サクマさんは、百合屋といっているが、フリージア、イキシャに対する熱の入り様はかなりのもの。再調査が必要だ。


?富浦地区の格言?


?冬の富浦地区は花の栽培に好立地である!この時期は富浦の花を使うに限る。
?個選産地が多く、個性際立つ花とベテラン生産者が多い。
自分の好みに合った生産者を見つけておくべし!
?富浦地区は圃場の台風対策が万全である!
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 この山中にはあのハクビシンが
うじゃうじゃいるらしい。

?わたしの格言?

フリージアは品種によって香りの違いを楽しむべし。
ベストフレグランス賞は「ストライプサン」で決まり!
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 ストライプサン
 

(文責 三浦 彩)

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