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4/10〜4/17          育種家たちのアマリリス特集

カーネーション100周年記念展示 Link 渋谷花卉園芸のクレマチス

 

       

 

小森谷ナーセリー

アマリリス育種の思い出

50年ほど前、オランダのルドウィッヒ社が大輪丸弁種を世界に売り出しましたが、日本では当時1球平均2000円ほどでした。この頃、農家の日給(時給ではなく日給)が、80円から120円でしたので、如何に高価であったかという事です。結局買うことが出来ず、この花からタネを採種した業者からタネを買い懸命に数年掛けて育てました。しかし残念なことに、このアマリリスは露地ではうまく育たず、このタネを買った南総アマリリス組合のメンバーは全員失敗の憂き目を見ました。私もこの中の一員でした。
結局は、原種集めからの再出発と言うことになってしまいました。以後数年を経過した頃、アメリカの専門家や大学の教授に頼んで原種を少しずつ集め始めましたが、当時はパソコンやインターネットなどはおろかファックス等も無い時代で、そのルートを探すのにも大変な時間を費やしました。全てが手紙の時代で、アメリカに航空便が届くのに五日から一週間、相手がすぐに返事を書いたとしても更に一週間待たねばなりません。しかもこの偉い先生方に興味を持って貰うために自分が如何にアマリリスに情熱を持っているかを解って貰う為に、返事が来るまで手紙を書き続けました。
唯一つ幸運だった事は、私の文章を超一流の英語で相手に送れた事でした。この翻訳者は当時の同時通訳の先駆けで有名な西山教室のメンバーであり、アメリカ大使館で勤務されていた米良氏でした。アマリリスは一部に過ぎませんが、私は世界中の植物の球根を採集するために多い年は、一年間に500通以上、30年間も夢中で手紙を書き続け、彼もまた全ての手紙を通訳してくれたのでした。この様にして少しずつ原種が増えてきたのです。そしてアマリリスの交配が始まったと言う訳です。
小森谷 慧

  原種パピリオを親に持つ              ’デビルスマイル’           うつむいた姿が美しい           スカドクサス

       ’夢みたい’                                           ’令夫人’               ’マグニフィカ’

←小森谷ナーセリーのアマリリス品種一覧です。(PDF)

ダウンロードしてご活用ください。

 

 

三宅花卉園

三宅花卉園ではアマリリスやアルストロメリアなど多くの植物の育種を手がけてきました。そして、花の美しさを追求するうちに未知の原種(遺伝子源)の収集にも力を注ぐようになりました。初めて出会う原種の新鮮な魅力、その原種から新しい生命(新花)を創りだしたときの喜び、花創りに秘められた夢とロマン…。
  近年豪華な八重のアマリリスを良く見かけます。これら三宅花卉園が育種した品種群は園芸王国オランダで特許を得て広く世界の市場へ供給されています。
  私達は花を通して人々に感動を伝え、日本人が古来育んできた感性や美意識をベースにした育種をしたいと願っています。アルストロメリア“ミヤケストレイン”やリューココリーネ“ディーセント”シリーズなどはそのコンセプトです。日本人の感性がフラワービジネスの未来をリードできることを願いつつ…。
三宅花卉園 三宅 勇

 

    ’ボルウロード’             ’コニンホワイト’               レオントキール             リューココリーネ

                                                     ’オバレイ’            ’パープリッシュピンク’ 

●展示品のご注文、お問合せ先

ご注文は仕入第2(球根)チームまで。03-3799-5000(代表)

   

 
 
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