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歳時報告トップ>千両市、苔梅・苔松市 

 12月17日 千両市、苔梅・苔松市

 

 大田花きでは本日、「千両市、苔梅・苔松市」が行なわれました。

 先週の松市に続き、日曜日にセリが行なわれます。

 
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 センリョウ
 

 ↑赤実

 

 ↑黄実

 

千両はセンリョウ科(学名:Chloranthus)の植物。

名前の縁起の良さからお正月に使われるようになったそう。

似た植物に万両や百両、十両などがありますが、

こちらはすべてヤブコウジ科(学名:Ardisia)です。

実が上向きに付いていて、葉がつやつやしているのが千両。

実が葉の下に付き、葉のふちがギザギザなのが万両。

名前の由来には

・万両の方が下向きで垂れて、重そうなので「万」になった。

・実が隠れていて鳥に実を食べられにくく「万」になった。

・百両や十両は背が低く、実の数も少ないから数が小さい。

なんて話もあるそうです。

 
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 苔松・苔梅

←苔梅

 

 

 

  苔松→


苔松・苔梅は名前の通り苔のついた松・梅のことです。

正月のおめでたい生花として、活け花にはよく使われます。

苔は古い木に多く、また酸性の樹皮を好む傾向があるので

マツやスギ、サクラやウメによくつくようです。

「苔が多くつく」ことは、「その場所の大気環境が良好である」

という証拠になるそうで、環境の変化にも弱いため

大気汚染が進むと発生しなくなる種類もあります。

ただ、生育のためには適度の陽光が必要ですので、

樹勢が強く葉の量が多いと枝や幹の上方から姿を消し、

葉が少ないと多くなる傾向があるそうです。

このように苔松・苔梅は、一定の条件でしか取ることのできない

貴重なものなのです!

 
 
  12月16日(土)千両市前日
 
 

 前日の荷受けの様子です。

 午前中から徐々に千両を載せたトラックが

 市場に集まり出します。

 

荷受けがスムーズにいくように

トラック内にローラーを敷きます。

トラックの1台にはおよそ400ケース!?

等階級ごとに下ろしていきます。

 

それを品種ごと、等階級ごとに

台車に積み上げます。

台車に積まれた荷物には次々と

バーコード付のシールが貼られます。

 
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 こちらが枝についた「苔」!

 樹皮にビッシリです。

 こちらは活け花用の苔梅。

 枝を束にしたものです。

 

台車に載せられた苔松。大事な苔松に 傷が付かぬよう、大切に扱います。

台車の仕切りを下に敷いて、

枝が倒れないように固定します。

 

営業本部とロジスティック本部のミーティングの様子。

明日の千両市に向け、綿密な打ち合わせが行なわれます。

荷物もだいぶ集まってきました。

 
 
 12月17日(日)千両市、苔松・苔梅市 当日
 まずは7時から千両市のはじまりです。
   

本日もセリ場にはたくさんの買参人の

皆様にお集まりいただきました。

 

先週の松市と同様に、4台のセリ台を

使いました。

 
 本日セリを行なったのはこの4名!
     

 

 
  西村                    渡辺                    前田                    吉武
 

 今年の千両の作柄は松市のときのコメント同様、

 昨年からの天候不良により草丈が伸びなかったということで、

 上位階級品が比較的少なく、各産地等級外が多く発生。

 よって、本年の入荷は昨年より少なめとなりました。

 価格的には、特級クラスで800円代〜500円。

 以下のクラスに関しては350円〜100円での取引でした。

   
 
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 続きまして8時過ぎからは、苔松・苔梅市がスタートしました。
 

 苔松の荷主である長谷川様が自ら、

 ディスプレイを行なってくださいました。

 大切に育てた松が売れる瞬間です。

 

これからセリにかけられる苔松は

台車の上で倒れてしまわぬよう、

このようにヒモで固定されています。

 

 
     

 

 
 
     

千両販売の流れもあり、比較的活発な動きとなりました。

苔松は70,000円〜25,000円。苔梅は40,000円〜10,000円。

相場も極端に下がることなく、活気ある取引となりました。

 
 
 こちらは分荷の様子。皆様がご購入くださった荷物を分けています。
   

セリで買い手が決まると、千両の箱は

自動分荷装置で分けられ、流れてきた荷物を買参人ごとに手仕分けします。

 

苔松や苔梅はセリが終わったその場で

買い手のシールが貼られ、台車ごと

買参人別に分けられます。

 

 

株式会社 大田花き