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歳時報告トップ>千両市、苔松・苔梅大市 
  12月16日 千両市、苔松・苔梅大市
 

 大田花きでは先週の松市に続き、千両市、苔梅・苔松市が行なわれました。

 普段は事務所で仕事をしている社員も、この日は総出で現場の仕事を行ないます。

 日曜日のセリということもあり、大田花きでは特別な行事となっているのです!

 今回はその千両市、苔梅・苔松市をレポートしたいと思います。

 
 
 千両市、苔松・苔梅大市“前日” 〜荷受け〜
 
 まずは千両の荷受けの様子です!
   

 ←前日のお昼前から、大きなトラックが次々と到着します。

  ↓ 品物の品種、数、等階級を確認しながら、トラックから台車へ運びます。

 

   
 

 

 

 

 
 

続いて苔松・苔梅の荷受けです。

トラックに積まれた苔松・苔梅が折れてしまわないように、また苔が取れてしまわないよう慎重にそっと扱います。

 

 

 

 

 
 
 千両と苔松・苔梅
 
 

 

千両:

その名前の縁起の良さからお正月に使われるようになったそうです。

また赤い実は“不浄なものを清める”という縁起からお正月の飾りに賑わいをそえます。

今年の千両は実付きがとても良いです!畑の立ち本数は少ないのですが、質は◎!!

 

 

 

 
 

 

苔松・苔梅:

苔松・苔梅は名前の通り苔のついた松・梅のことです。

古来より神の宿る神木として崇めてきました。寿命も長く、また冬でもみずみずしい青葉であることから

不老長寿の象徴でもあり、おめでたい席には欠かせない花です。

 

 

 

 
 
 千両市、苔松・苔梅大市当日
 
 
 

セリがはじまる前のセリ場には苔松と苔梅がスタンバイしています。

 
 

台車に載った苔松は倒れてしまわないように

紐でしっかりくくりつけられています。

苔松・苔梅には裏と表があり、苔のついている方が表です!

 

 
 

セリ開始前、営業本部より本日の千両、苔松・苔梅の入荷状況について、

ロジスティック本部より商品の場所についての説明がありました。

 

 

7時のベルとともにセリのはじまりです!

 

 
 
 千両市
 
 当日千両のセリを行なったのはこの4名!
 
 
Cセリ
Dセリ
Eセリ
Fセリ
 
         
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 今年の千両の入荷量は約854,000本。
 裏年(エネルギーを蓄える年)のため立ち本数が少なく、

 また3月の低温の影響で凍傷になってしまったものもありました。
 実付きは台風の影響も無く房付きも良かったため、

 上位等級の比率が上がり、下位等級は少なめとなりました。

 近年、上位階級を使う料亭、旅館などが減ってきたため、

 上位階級を求める方が少なくなっています。

 住んでいるところがマンションや団地のサイズに変わり、

 お花屋さん、消費者の方が求めるものも小さいものになっているのです。

 価格的には特級クラス1000円〜400円、下位等級の2等、3等で250円〜100円、

 価格の中心はこの2等、3等の単価となりました。

 
 
 苔松・苔梅大市
 
 当日苔松と苔梅のセリを行なったのはこの4名!
 
 
Bセリ
Dセリ
Eセリ
Gセリ
 
         
 
   

 

 

 

   

 

 

 

 
 

 苔松の入荷量は約1,200本、苔梅は約670本でした。昨年に比べると減少となっています。

 理由の一つとして考えられるのは、若松に比べ年数がかかることです。

 若松は種から定植し4年目で出荷となりますが、

 写真にあるような五葉松などは7年〜10年以上かかって作り上げたもので、

 品物と生産価格との格差が出すぎているため減少しています。

 苔松、苔梅類では昨年に比べ大きい物を中心に高値が出ず、

 手頃なサイズについても昨年を若干下回る単価で推移しました。

 苔松・苔梅に馴染みのない方も多いかと思いますが、苔は長い歳月をかけて付着します。

 「その年を健康に過ごし、長生きすることを待つ(松)」と言われ正月に飾るようになりました。

 
 
 

 今年の千両市もたくさんのお客様で賑わい、松市同様にセリ場は熱気であふれていました。

 ぜひお正月に千両と苔松・苔梅を飾って、新年を祝ってください。

 良いお年をお迎えください。 

 

株式会社 大田花き