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歳時報告トップ>ハス市/新盆 

 7月11日 ハス市/7月盆

 

 7月15日はお盆です。

 7月のお盆にあまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。

 日本には旧暦7月15日、新暦7月15日新暦8月15日と3つの「お盆」の時期が見られます。

 7月盆は東京、神奈川などが中心です。そのため東京盆などとも呼ばれています。

 7月13日が「盆迎え火」、15日が「盆」、16日が「盆送り火」です。

 お盆は先祖の霊を迎えて供養する行事です。正式には「盂蘭盆会」と言います。

 釈迦の十大弟子の一人である目連が地獄に落ちた母の霊を助けるために、

 釈迦に教えを乞い、7月15日に供養したことが由来とされます。

 日本には古くから正月と盆に祖先の霊を迎える「魂祭り」という慣わしがあり、

 盆行事は仏教とは関係なく行なわれていました。

 現在のお盆は、日本古来の先祖供養と仏教の盂蘭盆会が融合して生まれたと言われます。

 
 
 
 お盆と言えばハス!

 

ハスは、お盆には欠かせない花となっています。

蓮は7月盆から8月盆の頃が花盛りであることが理由の一つとされています。

蓮と仏教は関係が深く、紀元二〜三世紀から仏像は蓮台に乗せられるようになり、

仏教の象徴としての蓮は観音様のみ手に掲げられる花とされました。

このように仏教の伝来により、蓮は親しまれるようになりました。

仏教において、蓮は泥のなかに生まれても、汚れなく清らかに花は咲く、

「清浄無比の花」と尊ばれています。

 

ハスは実の入った花床(花中央の黄色部分)に穴があいており、

それが蜂の巣に似ていることから「蜂巣(はちす)」の略でハスと呼ばれます。

また、 漢字の「蓮」は、漢名で種子が連なってつくことからとそう書かれるようになりました。

 
 
 ハスの花

 ハスの花は盆棚(精霊棚)にお供えします。仏教では「西方浄土の極楽は神聖な蓮の池」と信じられているため、

 寺の境内にハス池をつくって植えるようになりました。

 また多くの仏典に「蓮華(れんげ)」の名で 登場し、仏像の台座としてよく使われます。

 

 

 
     
 
 
 ハスの葉(開葉/巻葉)
 ハスの開葉は初物の農作物を備える「水の子」の盛り皿として使われます。

 仏教ではハスの葉っぱに乗ってお釈迦様に少しでも近づきたいという意味合いがあるそうです。

 またハスの葉はハス飯に用いられることが多いそうです。

 巻葉は塩茹でにして刻み、他の具材やごはんと混ぜ合わせて開葉に盛られたもの、

 また中華ちまきを蓮の開葉で包んであるものもハス飯と呼ばれるそうです。

 このハス飯は古くからお盆のご馳走とされていたようです。

 

 

 
 
 
 蓮台

 花が咲き、それが枯れるとこの蓮台(ハスの実)になります。

 夏場の若い実は料理用として使われることも多く、漢方や薬膳料理に利用されているそうです。

 また枯れて茶色くなった蓮台はドライフラワーにしてアレンジに使われることも多いです!

     
 
 
 こちらがハス市の模様!!
 

 ハス市は8時30分頃より、E・Fセリ台にて行なわれました。

 本年の6月中旬頃までは、各産地で若干の生育遅れが見られましたが、

 その後の天候回復により開花の遅れや天候不良被害も無く、

 品質成育は例年並でのご出荷となりました。

 入荷量は蓮花、開葉につきましては昨年以上の入荷、蓮台は例年通り少な目となりました。

 
     
   
 
 
 他にもお盆商材いろいろ!
 
 ミソハギ

 お盆の花として有名なミソハギは、精霊花、仏様花、盆花とも言われ、お盆に欠かせない花です。

 古い記録によると、祭事にこの花を飾り、汚れを払う為の禊(みそぎ)に使ったとされ、

 祭事や盆飾りの供物を清める意味から禊萩(ミソギハギ)となり、いずれそれがミソハギになったとされます。

 名前にハギと付いていますが、ハギがマメ科の植物なのに対し、ミソハギはミソハギ科。 

     
 
 
 ほおずき

 ほおずきは漢字で鬼灯と書きます。

 これはご先祖様をお迎えする際、精霊は提灯の火を頼りに集まると言われることから。

 ご先祖様が道に迷わないように、このほおずきを提灯に見たててお盆に飾るようになったそうです。

 夏には毎年全国各地で「ほおずき市」が開かれます。 浅草の浅草寺の 「ほおずき市」は有名!

     
 
 
 クルクマ
 クルクマはお盆に関係ない花のように思えますが、

 近年では、ちょうど時期がお盆と合うこと、またその色みと咲き方がハスに似ていることから

 お盆にハスの代わりとして使用されることも多くなっています。

     
 
 
 ぜひ今回ご紹介したお花をご先祖様への手向けに使ってくださいませ。

株式会社 大田花き