◆日時 5月18日(月)〜22日(金)
◆場所 中央通路
◆花材提供産地 JA高知春野 / 養香園 / 斉藤洋ラン園(ギボウシ)
今回展示した品種サンプルは、11月頃から本格的に出荷がはじまるラインナップです。
ユリ(オリエンタル)の新品種の色調やボリュームを実際に試すことができるのは、毎年この時期だけ。
ぜひお試しください。
◆展示産地のご紹介◆
JA高知春野
出荷期間が長く、安定した品質と供給量が売りです。
特に4月下旬〜6月上旬出荷は、前年に自分達の圃場で要請した球根を
使用するので、新品種が中心になります。
これらは11月頃から本格的に出荷がはじまるラインナップ。
モンテズマ モルフェッタ フェニス ストライカー
アーリントン アナカプリ シルク ナマラ
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出荷時期: オリエンタル系…11月中旬〜6月上旬
LA系…9月下旬(お彼岸)
栽培品種: オリエンタル
ピンク系…ソルボンヌ/ セーラ/ ティアラ/
マルコポーロ/ ロンバルディア/
アクティバ
白系…シベリア/ ノバセンブラ/ リアルト
黄色系…イエローウィン/ コンカドール/
シェルブルグ
産地のこだわり: 生産本数は少ないですが、蕾が大きく
発色の良い、しかも軸の硬いボリュームあるものに
こだわっています。
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セラノ
養香園
新品種のアンテナ産地です。
作付バラエティが豊富で、品質の良さが売りです。
今回展示した品種は、11月頃から本格的に出荷がはじまるラインナップ。
アブラッキオ パルティニ エッシャー タランゴ
◆花にまつわるエピソード
白いユリは”純潔の象徴”
キリスト教の世界では、聖母マリアが受胎告知の際に手にしていた花とされ、多くの絵画にも描かれて
いる。”純潔の象徴”としてあまりに有名である。
しかしながら、この花には少し意外な別の顔がある。
今回はこの美しい花の、ちょっと”したたか”で ”たくましい”一面をご紹介する。
美しいユリの意外な一面 〜ユリの花粉が厄介な理由〜
ご存知、ユリの花粉は一度服につくと致命的。
だから花のプロはお客様を気遣い、ひらきかけの蕾のうちから葯(やく)を取り除いている。
石鹸で手を洗っても簡単にはとれないあの”ネト”っとした性質は、ユリの花粉の媒介が蝶によってなされ
進化してきたことによるという。
鱗粉(りんぷん)に覆われた蝶の身体は、水滴をよくはじき、塵を寄せ付けない優れた構造をしている。
それでも蝶の羽に花粉をくっつけて、生存競争を見事勝ち抜いてきたのが現在の形態のユリなのだ。
さらによく見ると、長く突き出た雄しべの先端で、成熟した葯はやじろべえのような構造になっている。
この葯はどんな角度で触れても、くるりと首を振り、面にぴったりフィットする優れものだ。
強い香りに惹かれフラっとやってきた蝶は、花粉まみれになって次の花へ飛んでいく。
それはもう、ユリの花の思惑どおりに。
美しさの中に秘められたこんな一面が、この花に魅力的な輝きを添えているのかも知れない。
◆特別展示◆
埼玉県 斉藤洋ラン園 ギボウシ
色も形状も種類豊富!
グリーンが大活躍するこれからの季節、葉物としてだけではなく、
ギボウシでブーケに彩りを加えてみてはいかがでしょうか?
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