■ お盆と言えばハス!
ハスは、お盆には欠かせない花となっています。蓮は7月盆から8月盆の頃が花盛りであることがお盆に使われる理由の一つとされています。蓮の花は、仏教に密接な関係があり、インド・スリランカの国花です。ハスは仏教の中で最も格上の花、極楽浄土に生える花とされ、紀元前2〜3世紀には、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられるようになりました。仏様のお座りになるその台座を蓮華座(れんげざ)、極楽往生をとげたあと極楽にある蓮の葉の上に生まれ変わることを蓮華化生(れんげけしょう)などと呼び、蓮は仏教のイメージの強い花。泥の中に生まれても、汚れなく清らかに咲く「清浄無比の花」と尊ばれています。日本には有史以前にインドか中国から伝わったと考えられています。
さらに、ヒンドゥー教でもハスは特徴的なシンボルとされ、命を宿す存在として現れた「はじまり」の花です。ハスは最高の神を生み出した功績が評価され、最高のものに蓮座は付き物という思想になりました。泥から生え気高く咲く花、まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉の姿が、俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴とされたのは元々はヒンドゥー教が根源で、このイメージが仏教にも継承されました。
ハスの花は精霊棚にお供えする花として有名です。仏教では「西方浄土の極楽は神聖な蓮の池」と信じられているため、 寺の境内にハス池をつくって植えるようになりました。
ハス市は7月10日(金)8時30分頃より行なわれました。
今年のハス市は、ハスの花の入荷量は昨年並み、葉の入荷量は少なく、蓮台は茨城の早生品種の生育が進んだ関係で例年よりも入荷が多く、セリにて販売されました。
巻葉は塩茹でにして刻み、他の具材やごはんと混ぜ合わせて開葉に盛られたもの、また中華ちまきを蓮の開葉で包んであるものもハス飯と呼ばれるそうです。このハス飯は古くからお盆のご馳走とされていたようです。
花が咲き、それが枯れるとこの蓮台(ハスの実)になります。
夏場の若い実は料理用として使われることも多く、漢方や薬膳料理に利用されているそうです。
また枯れて茶色くなった蓮台はドライフラワーにしてアレンジに使われることも多いです!
緑色に塗られた蓮台もセリにかかりました。(写真右)
■ハスの水あげ ワンポイント
・・・ポンプを使うとより効果的です!