お盆とは?
お盆は先祖の霊を迎えて供養する行事で、一般的に仏教の行事と認識されています。
しかし、日本には古くから、正月と盆に祖先の霊を迎える「魂祭り」と言う習わしがあり、盆行事は、
仏教とは関係なく行なわれていました。
現在のお盆は、日本古来の神道的行事である先祖供養と仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)が融合して
生まれたと考えられています。
お盆は仏教用語の「盂蘭盆」の省略形として呼ばれるようになりました。
盆とは文字通り、本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を備え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もあります。 そのため現在でも精霊をボンサマと呼ぶ地域があります。
お盆に欠かせない花 ・ハス
ハスが、お盆には欠かせない花となっている理由の一つは、蓮が7月盆から8月盆の頃が花盛りであるためとされています。蓮の花は、仏教に密接な関係があり、インド・スリランカの国花です。
ハスは仏教の中で最も格上の花、極楽浄土に生える花とされ、紀元前2〜3世紀には、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられるようになりました。仏様のお座りになるその台座を蓮華座(れんげざ)、極楽往生をとげたあと極楽にある蓮の葉の上に生まれ変わることを蓮華化生(れんげけしょう)などと呼び、蓮は仏教のイメージの強い花。泥の中に生まれても、汚れなく清らかに咲く「清浄無比の花」と尊ばれています。
日本には有史以前にインドか中国から伝わったと考えられています。
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ハスの葉(開葉/巻葉) |
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開葉は初物の農作物を備える「水の子」の盛り皿として使われます。
仏教ではハスの葉っぱに乗ってお釈迦様に少しでも近づきたいという意味合いがあるそうです。
巻葉は塩茹でにして刻み、他の具材やごはんと混ぜ合わせて、開葉に盛られたもの。また、中華ちまきを蓮の開葉で包んであるものもハス飯と呼ばれるそうです。
このハス飯は古くからお盆のご馳走とされていたようです。
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蓮 台 |
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花が咲き、それが枯れるとこの蓮台(ハスの実)になります。
夏場の若い実は料理用として使われることも多く、漢方や
薬膳料理に利用されているそうです。
また枯れて茶色くなった蓮台はドライフラワーにしてアレンジに
使われることも多いです!
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大田花きでは、今年も
7月11日(金)
8時30分頃より
ハス市が行われました。
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今年のハス市
春からの低温の影響により、開花の遅れが心配されましたが、
直前一週間の猛暑で一気に回復し、昨年並みの入荷量となりました。
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セリでは、一つ一つ 商品を丁寧に見せながら販売します。
現代では造花が流通していますが、日本古来の先祖供養としての伝統行事を、
ハスの生花と生葉で継承していきましょう。
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