ハスが、お盆には欠かせない花となっている理由の一つは、蓮が7月盆から8月盆の頃が花盛りであるためとされています。蓮の花は、仏教に密接な関係があり、インド・スリランカの国花です。
ハスは、
仏教の中で最も格上の花、極楽浄土に生える花とされ、紀元前2〜3世紀には、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられるようになりました。
仏様のお座りになるその台座を蓮華座(れんげざ)、極楽往生をとげたあと極楽にある蓮の葉の上に生まれ変わることを蓮華化生(れんげけしょう)などと呼び、蓮は仏教のイメージの強い花。泥の中に生まれても、汚れなく清らかに咲く「清浄無比の花」と尊ばれています。
日本には有史以前にインドか中国から伝わったと考えられています。
開葉は
初物の農作物を備える「水の子」の盛り皿として使われます。
仏教ではハスの葉っぱに乗ってお釈迦様に少しでも近づきたいという意味合いがあるそうです。
巻葉は、
塩茹でにして刻み、他の具材やごはんと混ぜ合わせて、開葉に盛られたもの。
また、中華ちまきを蓮の開葉で包んであるものもハス飯と呼ばれるそうです。
このハス飯は古くからお盆のご馳走とされていたようです。
今年のハス市
今年のハスは、春先からの低温の影響で、各産地とも開花が遅れ、例年に比べ出荷数量が大きく減少しました。
蓮台(蓮の実)についても少なく、葉については昨年並みの入荷量はあったものの、色が薄いものも見受けられました。