株式を公開します


先月の30日(水)の日経新聞をご覧になった方もいらっしゃることと思いますが、株式会社大田花きは、9月3日に店頭市場にて株式公開することに相成りました。
株式公開の目的は、卸売市場法の下で開設者である東京都及び農水省から監査を受けていますが、それ以上に会社の透明感を高めるため、公開された会社として大田花きを運営していくこと。2つめに、従来はセリ台とすのこ、事務所には電話とコンピューターがあればよかったわけですが、今日では物流拠点として役割はもっと重要になっているにもかかわらず、どこもそのための投資がされていなかった。この物流投資を行うため、この2点が主な目的です。
この3年間、公開チームが第3会議室を占領した格好で日夜準備を重ねて来ました。予算管理も徹底し、仕事の性格上日次決算に近いものを出せるようになってきています。組織的には仕入れの商品と販売の営業の2つをプロフィットセンターにし、昨今の証券不祥事で問題になっている一任勘定をしないよう、内部牽制ができるようになっています。これは内部牽制だけでなく、今後世の中が複雑になるにつけ、誰がどこの産地の花をいくらで買うか(今風の言葉で言えば、“One to Oneマーケティング”ということでしょうか)、これを確実に遂行するために、プロフィットセンターを2つに分けたのです。
今後の大田花きの営業力にご期待ください。皆様方の今までのご厚情と、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


1997/08/04 磯村信夫