年頭のご挨拶


昨年の暮れは、「この国もマーケットメカニズムが津々浦々まで行き渡ってきたな」と実感させる状況であった。
そこに行けば何でも揃う“規模の経済”と、徹底した客志向の“地域の経済”この2つが働いているところに客が多く、それ以外の消費者のお眼鏡にかなわないところは普段とあまり変わらない街の様相を呈した。花はまだフォローの風が吹いており、小売店も例年並みの売上を確保できたようだが、来年は人の流れによる差がますます激しくなっていくことだろう。昨日の4日はどこの百貨店も人出でごった返したようだが、ここに今の商売の原則を見ることができるように思う。
①ハイセンスな大衆店②何でも揃う③ピンからきりまで④新しい提案⑤親切、である。小売店も選別され、荷受会社や産地も今後ますます差がついていくが、上記の原則に則って各自が自助努力をすることにより花き産業の活性化に繋げていきたい。




1998/01/05 磯村信夫