明けましておめでとうございます


昨年末は天候にも恵まれ、小売店も概ね希望通りの売上を確保することができたようです。

それにしても年々、立地条件による格差は開いており、事業として人の流れに合わせ新規出店等意欲的な取組みをしている店は、例えそこに既に花屋さんがあろうとも2桁の伸びを見せているところもありました。花き小売業界においても事業として花販売を手がけているところに女神は微笑んでいるようです。

衣料品では既に専門店の時代になっていますが、花の小売店でも思い切った絞り込みを行ない主張のはっきりしているセンスの良い店が伸びています。

今年、改革を行う必要があると思う小売店は通称仕事屋さんたちで、花き業界を今まで引っ張ってきてくれた方たちの改革です。宴会場や葬儀社が力をつけるとともにそれらの店は取扱額が大きくなりました。しかし、これらの会社は直接消費者に花を供給してこなかったところに怖さがあります。法人への生け込み等も改善を行わなければならない小売店に含まれます。業界内では有名な店でも直接消費者にアピールしてこなかったところは花消費の構造変革とともに売上減を今後とも余儀なくされる可能性が高いのです。店を充実させ直接消費者と取引することにより、自店をブランド化していくことがインターネット上の商売やら住宅地への出店に欠かせないのです。都心のファッション関係の専門店等がかつて採ってきた戦略を業界では一流店と言われる会社も今こそ採らなければならない時代となってきました。

花き業界を発展させるためには専門店、量販店、コンビニ、通信販売等がそれぞれの役割を踏まえて発展していくことが欠かせません。その中でも専門店の発展こそが最も大切で、その役割は見る農産物である花文化の健全なる繁栄に導いてくれる水先案内人なのです。




1999/01/05 磯村信夫