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2005年7月11日

新しい時代の7月盆

クール・ビズですっかり新しい時代になったような気がする。今までお父さんだけが取り残されていたのが、土日の格好を見ているとどうにかお父さんたちも奥さん達に付いて行こうとしている。履いているのはジーンズではなくGパンだが、格好を見たらなかなかのもので日本のおじさんたちはある人はヨーロッパの方向を向き、大半の人はアメリカンカジュアルの方向に行っているようだ。団塊の世代が圧倒的にそうだから、新しい時代になったと感じさせているのだが、この人たちの家には仏壇がない。そのまま田舎にいれば別所帯でも仏壇は持ったろうが、東京に出てきてからは盆と正月に帰省したときにお墓参りをするくらいで、日頃手を合わせる習慣があまりない。日本の仏壇は仏教と先祖崇拝とが結びついた面白いもので、少なくとも自分から上二世代に感謝し、後二世代の健やかな生活と幸せを願う祈りの場所だ。

 東京は7月13日の迎え火からお盆だが、神奈川の平塚は七夕を7月にするのにお盆は8月にする。また千葉のお盆は8月だから京浜工業地帯の神奈川、東京と同様に千葉でも鴨川地域が7月なのは早場米のせいだろうか。函館や札幌の一部が7月お盆である。そして、まだ梅雨も明けず仏壇を持たない人が多い中での7月盆だから8月と比べると気付かぬうちに終わってしまうという相場展開が7月盆だ。そうはいっても今年は11日(月)が最大の需要期で、昨日は休みだったから今日はそこそこ売れている。

 しかし、どうも日本の伝統が団塊の世代で途切れているような気がする。少なくとも薄まっている。そういう小生も母のところに行き迎え火と送り火はするが、墓参りはしない。私自身も頭の中で仏が家に来るのがお盆だからお墓に行かなくてもいいのだろうという理屈で行ったことがない。

今日は11日で最大の需要期、6月から低調相場が続く白菊は50-40円中心の相場で変わらず、赤菊は100円前後、黄菊100円以上と堅調だ。このように相場にメリハリが付く。色によってかなり価格が変わっていくというのも現代の特徴である。その分成熟国家なのであろうか、売れる量が決まっているので積極的に拡販しようという気構えを持つ小売商は少ない。

投稿者 磯村信夫 : 2005年7月11日 18:17

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