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2007年7月23日

大山講

89年前の今日23日は米騒動があった日。米騒動から近代の卸売市場での取引が規定された。セリと入札の原則、現物を見せ公開の席で取引すること、これが商物一致の原則である。1999年、そして2004年の卸売市場法改訂でセリと入札、プラス相対取引を正式な取引と認め、卸売会社の買付を許可し、そして一部だがITを使った商物分離を認めた。このように卸売市場は取引所としての重要性もさることながら、その地域の生鮮食料品花きの物流デポとしての色彩を強めて来た。

先週の19日、大山講を行なった。丹沢山系にある大山は丹沢の中で最も相模湾寄りに位置し、「雨降り神社」である阿夫利神社で、農業の神であり同様に漁師は魚場を確認するため大山を一つの目印としたので漁師たちからも信仰を集めた。うちの先導師は織部さんだが、そこは神田市場の流れを継ぐ東青卸と同じ先導師だ。参道には魚や青果市場の講の名前が刻まれた石づつみを見ることができる。豊作と安寧秩序を願い、講を作り参拝して来たわけだが、江戸時代から続くこの大山講の時間軸で卸売市場を思うとき、いかに便利な世の中になろうとも、日本が少子高齢化になろうとも、卸売市場が流通の中で重要な地域のインフラストラクチャーであることを痛感し、身の引き締まる想いであった。

それと同様に身の引き締まる想いをしたのが21日土曜日。花き部では最後の中央卸売市場開場となるであろう新潟県新花の開場記念バーティーで轡田社長や玉木副社長の挨拶を聞いたときであった。新潟に本来そうあるべき大規模な花の中央卸売市場ができたことは新潟県民のみならず我々市場流通関係者にとってもありがたきことだと強く思った。

投稿者 磯村信夫 : 2007年7月23日 00:00

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