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2013年11月 4日

質が高いから顧客が増える

 「今年のハロウィーンはどうでしたか。」というと、読者の皆さんはカボチャやアレンジメントが売れたかどうか聞かれているのではと思うかもしれない。しかし、お孫さんや若い人が身近にいる人は、10月31日の仮装パーティーを早速イメージする。人によっては、素敵なお洋服を着て花束を持ったお嬢さんになった仮装や、デビルの仮装など、さまざまな格好をして"Trick or Treat"でキャンディを集めて楽しんだ。我が家も商売柄、カボチャを早速下げて、ポインセチアを飾り始めた。

 今月は、11月22日"いい夫婦の日"をキャンペーンしている。それは、アメリカも日本も勤労感謝の日、サンクスギビングデイまで、実りの秋を十二分に楽しんで生かしていただいていることの感謝をするのだ。それが終わってから冬になるので、クリスマスの飾り付けをする。日本では11月、さまざまな発表会で花束やアレンジメントの需要がある。七五三、いい夫婦の日と、紅葉の秋色の花以外にこういったシーンでの花々を提案しやっていかなければならないと思う。
 
 なぜ、今そんなに思いを強くするのかと言うと、日経ビジネスではないが、会社の寿命を30年として、ピークは18年、そして会社が生きながらえる、或いは活発に活動するには、創業者視点、顧客視点、共創の視点の3つが必要だとしている。
何やら、週末のたびに台風が来た今年の10月を思うと、"こんなことではいけない。もう一度創業者の思いに立ち返って基本を考えなければいけない"と花き業界全体が思っているのだ。創業者の視点で一番多かったのは何かと言うと、生産から流通まで「質」へのこだわりと探求だったように思う。

花そのものにしても、流通サービスにしても、生け花やアレンジメントの技にしてもそうだ。「質」を追求し顧客のことを想って価格を考える。今は楽して売る為に価格のことを考える業者も多数いる。これではいけない。まずは「質」だ。質を落とさない物やサービスをすることこそ、身体の栄養ではない、心の栄養の花き業界の姿勢なのである。

 今朝、東北方面に荷物を運んでいる運転手さんたちに東北楽天ゴールデンイーグルス優勝の印象を聞いた。オリンピックの招致もそうだったが、楽天イーグルスの勝利は東北の人々に勇気を与えてくれたようだ。  

 花き産地の復興もまだ思うように進まないが、そして漁業や海産物加工も復興途中だが、東北の人は何かやってくれそうな気がする。期待をしている。

投稿者 磯村信夫 : 2013年11月 4日 11:30

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