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2014年7月14日

コーディネートで売れ方が異なります

 東京は、お盆でよく売れている小売店と、売れなかった小売店がはっきりしていた。また、物日というと日頃の評判が物を言うが、商品構成によっても売れたり売れなかったりしていることがはっきりした。今や、仏間のある家は少数である。仏壇を含め、盆用のしつらえをしている所は少なくないが、室内装飾全体はおしゃれな色調になっている。それは、家具や小物がこれだけ売れていることでもよく分かる。そういう中でお盆の花も飾られるわけだが、今までと違うのは、お盆の花も白を求める比率が少なくなっているということだ。それは、品の良さが必要だが、色々な色があってよい。ということであろう。
 もう約20年前だが、日本で初めてインテリアコーディネーターのキャリアを提唱した方から「家は、畳や絨毯からフローリングになってきますから、暖色系の色合いを多くしたらいかがでしょうか」と、今までどちらかというと花の色は黄色やオレンジ、緑は売れにくかったが、その比率を増やしてもらうように産地さんにお願いしたことがある。今は、ウッディ、白、黒、シルバー、アクリルやガラスの透明が主体だから、仏様の花も室内の雰囲気に合わせて、つい2、3年前まで主流だった白のおしゃれから、はやりのブルーやオレンジ、黄色、赤などを使ったものが好まれているようだ。そういう素材を売っている所や、組合せで売っている所は、古典的な、あるいは保守的な今までの仏花もよく売れている。
 今回のお盆で、小売店において、コーディネートによって売れ行きがはっきり違っているのが分かったので報告する。

投稿者 磯村信夫 : 2014年7月14日 16:24

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