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2014年11月10日

雨予報が光射す

 東京は昨日、昼前は一時陽の射す時もあり、七五三でおじいちゃん、おばあちゃんに囲まれた子供たちが両親と晴着を着ていた。ちょうどこの世代は、団塊の世代、団塊ジュニア、団塊ジュニアの子供たちと、「友達三世代」といわれる人達である。千歳アメの袋を持っていなかったので少し不思議に思ったが、二か所の神社でそんな微笑ましい姿を見ることが出来た。

 10月、11月、12月の第3四半期に、鉢物類の売上が近年、期待したほどでもなくなってきている。それは、シンビジュームの鉢、ポインセチア、シクラメンの大型商品が、いずれも30年前に登場した商品だからだ。団塊世代の方達は毎年楽しみに買ってくださるが、団塊ジュニアの方々は、シクラメンならガーデンシクラメンで済まし、ポインセチアならピンクのプリンセチアがお好みで、このように、単価の張らないものを買っているのだ。どうすれば、団塊ジュニアの方々に気に入ってもらえる花きを提供出来るかが、今、業界のポイントになってきている。

 ところで、政令指定都市を除く地方自治体では、収入の30%が年金になっている。消費税の増税で、年金者の支出も増えている。消費税が5%から8%に上がり、1%は約3兆円の税収だから、9兆円ほど日本国内で消費税をプラスして集めた。働く年金者も各所多いと思うが、支出が3%分だけ増えた。地方の景気が今一つなのも、光熱費とガソリン代の値上がり、そして消費税UPが効いているのではないか。少なくとも、ムードを悪くしているのではないかと思う。そして、花はムードに影響され荷余り感がある。積極的に打って出ようとする小売店が少なく、平均単価が5~10%下がっているのは生産者にとっても痛い。

 したがって、花の消費動向はこの年金世代の高齢者の方だけに影響されてはならない。日本の人口の次のボリュームゾーンである団塊ジュニアの方々にも買ってもらえる商品を開発しよう。

 三世代そろって七五三をしている姿。いつも街で見る、おじいちゃん、おばあちゃんと遊んでいる子供たちの姿。これを見ていると、我々花き業界も、もっと買ってもらえる花を提供しなければならないと思う。流行が続く多肉植物以外にだ。

投稿者 磯村信夫 : 2014年11月10日 16:49

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