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2016年1月18日

花のある国・日本を目指して

 昨年、大病を患い療養したので、運動をして元の体力に近づこうと思い、この冬はスキーに行っている。正月までは雪が少なかったから人工雪のスキー場へ、最近はようやく降り始めてきたので、ロングコースが楽しめる本格的なスキー場へと、都合三回行った。スポーツクラブでもリハビリをしてはいるが、上半身の鍛え方が足りなかったかのだろうか、重いリュックを背負って行くと帰るころにはもうリュックを背負いたくない位、上半身が疲れている。その意味では、スキーは全身をバランス良く使うので、身体のバランスを整えるには大変良いスポーツだ。

 スキーをしていて気付くのは、東京から新幹線で一時間半くらいの手軽なスキー場には、アジアからのスキーヤーが今年もかなり多いということだ。リフトは一番少なくても二人乗りだから、リフトに乗り合わせた人と話をする。そうすると、3回に1回はマレーシアやタイ、台湾や香港、韓国からの人達に会う。また、そういった人たちは家族連れで来ている人が殆どで、人工雪のスキー場でも十二分に満足してスキーやスノーボードを楽しんでおり、日本にも日本人にも良い印象を持ってくれているのが分かって大変うれしい。

 先週行った新潟の赤倉スキー場には、長野の白馬村と同様、オーストラリアやニュージーランドからのスキーヤーが多いことで有名だ。彼らはスキーをしに来ているので、柵がしてある滑走禁止の場所にも滑りに行く。スキー場からすると困ったものだ。私も彼らに「まだ雪が少ないので、ブッシュに引っかかって危ないから入らない方がいい」と、思わず注意した位だ。泊まったホテルでは、三分の一以上がオーストラリアやニュージーランドの人達で、残りは韓国をはじめアジアの人達、そして日本人で、ここまで国際化しているのかと、思うほどであった。彼らや、その前に行ったスキー場のリフトで乗り合わせたアジアの人達にも、日本の花の事について聞いてみた。すると、宿泊するホテルのメインロビーの花の素晴らしさや、デパートの花屋さんのことは言っていたが、普通のレストランや食堂では、花が飾ってあるのをあまり見ないと言う。
彼らは、日本ではもっと身近に花があるものと思っていたらしい。そこで、私から「日本は世界でも有数な切花・鉢物の生産国で、消費も一国とすれば世界で10位以内に入る国です。ですから、皆さんの国から花を輸入しているでしょう。まだ日本にいらっしゃるのでしたら、街に必ず花屋さんがありますから覗いてみてください。色々な種類の花があるのでびっくりすると思います」と、話をした。

 我々が考えているより、アジア太平洋の人達は、日本が花の国だと思っているようだ。そう思ってもらえるように、色々な場所で花のある生活が楽しめるよう、法人需要のフラワービズ、家庭需要のウィークエンドフラワー、フラワーフライデー等、消費拡大に取り組んでいきたいと思う。

投稿者 磯村信夫 : 2016年1月18日 08:00

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