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2014年9月 2日

お月見

今年の中秋(ちゅうしゅう)の名月は9月8日です。
この夜の月はもっとも明るく美しいとされ、平安時代の貴族は池に舟を浮かべ,水面や月見酒に月を映して和歌などを詠み,名月を楽しんだといわれています。残暑が続く9月ですが、秋なのでお月見はいかがでしょうか?

【お月見の仕方】
一般に基本とされるのが縁側や庭先など月の見える場所に「月見台」を置き、ススキを飾り、月見団子をお供えしてお月様を鑑賞するというもの。月見団子の代わりに旬を迎える初物の里芋を供えると言う地域も多いようです。
芋を供えることから団子へと変化したのではないかと言う節もあり、中秋の名月と言わず『芋名月』などと呼ぶ地域もあります。
また、なぜススキをお供えするのか??というと、稲穂に似ているからとも言われています。また、飾ったススキは家の軒に吊るしておくと一年間病気をしないと言い伝えられているそうです。ススキと共に稲穂を供える地域もあるようで、やはり時期的にも今年の収穫に感謝すると言う意味合いが強いのかも知れません。

市場でもお月見に向けた秋らしい商材がたくさんあります♪

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パンパス:お月見の王道はやはりススキですが、ちょっと変化を付けたい!というときはパンパスも素敵です。白色の花穂が美しく、和洋折衷な雰囲気も感じられます。

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リンドウ:『枕草子』では「竜胆(りんどう)は、枝ざしなどもむつかしけれど、こと花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし」枝ぶりなどはわずらわしいが他の花がみな霜枯れてしまったのに、たいへん色鮮やかに咲いているのは、なんとも趣深い、と書かれています。古くから日本人にとても親しまれてきた花です。

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ピンポンマム:お月見といえば月、月に見えるのは白うさぎ。花より団子の方は月見団子でしょうか?丸いピンポンマムはこれらを連想させ、大変可愛らしいです。

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コスモス:八重・一重と様々な種類があります。別名、秋桜(アキサクラ)とも言い秋を代表する花です。

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ワレモコウ:根には薬効成分があり、漢方薬にも用いられます。

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ケイトウ:花と葉はアフリカと東南アジアでは食用とされています。日本でも食用植物として栽培されていた時期があります。ボリュームがあり、迫力満点です。

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クリ:秋の味覚はお花のアレンジにもぴったりはまります。

皆様忙しい毎日で、なかなか月を眺める機会は少ないと思います。ぜひ、花と一緒にお月見をして季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。素敵な秋の夜長をお過ごしくださいね。

(文責:岩田)

2014年8月12日

旧盆

時間の流れも早く、あっという間に旧盆の時期がやってきました!先週から市場内もお盆ムード一色で入荷量が増えており、お客様からのお問い合わせも沢山頂いております!

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10日(日)の22時頃です!月曜日販売分の花がお昼からノンストップで入荷し、市場内で仕分けされていきます。まさにピークの時間でした!

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小菊が山のように入荷しておりました!壁です。
(これはほんの一部です。)

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ケイトウもパレットに乗って行列を作っていました!

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法月は、お盆にご先祖様が迷わずに戻ってこられるように、提灯や迎え火、送り火に見たてて盆棚に飾ると言い伝えられています。お盆の仏花に法月を入れるのは、ご先祖様へのご供養の心遣いなのでしょう。
また、地域によって法月は食用として親しまれ、咳止め、解熱作用もあるらしく、薬としての一面もあるそうです。ちょっとかじってみたいです。

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りんどうの花言葉は「あなたの悲しみに寄りそう」だそうです。
素敵ですね!昔は薬として使われていたそうで、漢字で書くと「竜胆」。まさに漢方。この暑い季節、見た目も涼しげなので是非!

法月もそうでしたが、薬としての一面を持っている花は結構あるのですね!勉強になりました。

ご先祖様が帰って来られるお盆を親戚、ご家族と一緒に、綺麗なお花を飾って、のんびり昔話をするのはいかがでしょうか?折角のお盆ですので、楽しいひとときをお過ごしください!

(文責:橋本)

2014年7月15日

ハス市開催

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本年も7月11日にハス市が開催されました。
ハスはお盆に欠かせない商材の一つです。仏教の中でも最も格上の花、極楽浄土に咲く花とされ、紀元前2~3世紀には仏像が蓮をかたどった台座に乗せられるようになりました。
泥の中からすっと伸び、気高く咲く花、まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉といった様子から「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられ、このイメージが仏教にも継承されたと言われています。

■ハスの花
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ハスの花は精霊棚にお供えする花として用いられます。
ご先祖様の精霊が蓮の花びらを船にして帰ってくるとも考えられています。

■ハスの葉
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ハスの葉は、季節の野菜や果物を持ってお供えするために用います。また、葉の上に水を供えることもありますが、その水は「閼伽(あか)」と呼ばれ、穢れを払う水とされています。

■ハスの実・蓮台
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実の入った花床に穴が開いていて、それが蜂の巣に似ていることから「蜂巣(はちす)」の略でハスと呼ばれるという説もあります。また、漢字の"蓮"は漢名で種子が連なってつく事からそう書かれるようになったそうです。


ここで、ハス以外にも盆花として欠かせない商材をご紹介します。

■ホオズキ(鬼灯)
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ホオズキはその色・形からお盆の盆提灯に見立てられ、ご先祖様の精霊が帰ってくる際に足元を照らす灯火や目印をするために飾られます。また、中身が空洞であることから、亡くなって体のないご先祖様がお盆の間その中に宿って過ごされるとも言われています。
出荷産地:大分県・佐賀県・静岡県 など

■ミソハギ(禊萩・溝萩)
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ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれています。ミソハギの花に水を含ませ、その水をかけることで迎え火を消したり、ご先祖様を迎える盆棚を清めたりと使われ方は地域によりさまざまです。
出荷産地:埼玉県・千葉県・神奈川県 など

生花には「仏界の尊さを伝える」とされており亡くなった方だけでなく、生きている人の心も清めてくれると言われています。ご先祖様を供養するもの大切ですが、「父母がご健在であれば、今一層の孝行を実行し、すべての大衆に供養すべし」とお釈迦様は教示しています。この機会になかなか会えないご家族もそろってお墓に花を供えに出掛けましょう。


(文責:中井)

2014年7月 6日

7/7は七夕の日!カスミソウの日!

ささのは、さらさら~。
七夕が近づいてまいりました!
今年も市場には様々な長さの笹竹が入荷しております!
7月に入り、仲卸通りでは市場で笹竹を仕入れ、七夕に向け、店頭での品揃えは準備万端!

仲卸通りを歩いていると、長さ4m位の笹竹が販売されていました。
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重く運ぶのが大変とおっしゃっていました。
この長さの笹竹はデパート、ショッピングモールなどで展示されるそうです。

こちらは毎年ご注文頂いている笹竹を梱包中の様子です。
小学校で使用されるとのこと。
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笹竹は葉から蒸散しやすいため、そのまま保管すると、乾燥して葉が丸まり、茶色く変色してしまいます。そのため、水を打った菰(こも)で巻いたり、透明な袋に入れて、なるべく風に当てないようにすること長持ちさせることが出来ます。

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最近では、家庭で飾りやすい1M20CM位のものが売れ筋だそうです。

【七夕の由来】
笹(竹)は冬でも常緑でまっすぐ育ち、生命力に溢れ、強力な殺菌力を持つといわれています。そのため魔除けの力があるとも考えられてきました。その神聖な植物に、短冊をつるして豊作を願うようになったのがきっかけで、現在も短冊に願い事を書き、笹に飾る風習が行われているのです。
また、7月7日は棚幡(たなばた)とも言われています。「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼ばれる女性が布を織り、その布を祖先の霊に捧げ、秋の豊作を祈り、人々の穢れを祓うという行事がありました。この頃の行事で「祖先の霊を祭る」ものとして有名なのが「お盆」です。
7月盆に向けて、故人をお迎えするために7日の夕方から精霊棚を安置します。もともとは「7月7日の夕方」を表して"七夕(しちせき)"と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで"七夕(たなばた)"という読み方に変わっていったそうです。

【七夕におすすめのお花】
■トルコキキョウ ひこ星     ■トルコキキョウ おり姫
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七夕といえば、この品種!ひこ星とおり姫!大輪一重咲き。
幅の広い覆輪が濃く、くっきりしているトルコキキョウです。

■トルコキキョウ 一番星     ■トルコキキョウ 北斗星
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七夕の夜空をイメージして、一番星、北斗星のトルコキキョウもいかがでしょうか。

■ブルースター           ■ピンクスター
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■オリオン              ■スーパーノバ
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他にも夜空、星座、星をイメージして、このような商品もいかがでしょうか。

そして、7月7日のもう1つのイベント『かすみそうの日』です。
夜空にきらめく小さな銀河のような白い小花のカスミソウが七夕の空に流れる天の川をイメージしております。
■アルタイル            ■銀河
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カスミソウを長持ちさせるには、きれいなはさみで茎を切り、よく洗った花瓶にいけて下さい。水を腐らせないよう、水をこまめに替え、バクテリアの発生を防ぎましょう。
また、品質保持剤を入れ、直射日光、高温を避けることにより、長く楽しむことが出来ます。

かすみ草の日に向けて、染めカスミシリーズのフェアを行い、盛り上げているお花屋さんもいらっしゃいます。
■染めカスミ
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仲卸の中央花卉様では七夕かすみ草フェア開催されていました。
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セリ前には福島県の昭和村の中学生が駆けつけ、かすみ草のPRをしてくださいました。
【せり前挨拶の様子はこちら

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セリ前挨拶後、昭和村の中学生は元気に中央花卉様の店頭で販売応援です!

五節句の一つである七夕、7月7日は飾りつけした笹とカスミソウを飾り、七夕とカスミソウの日を楽しみましょう。

(文責:成田)

2014年6月15日

父の日

6月の第3日曜日、今年は6月15日(日)が父の日です。
さて、父の日=黄色。黄色の花と言えば『ひまわり』(→キャンペーンの様子はこちら
でも、それだけではありません!父の日のギフトにオススメな黄色いお花をご紹介したいと思います。

・・・とその前に、なぜ?父の日=黄色なのでしょうか。
日本では"FDC日本ファーザーズ・デイ委員会"による『父の日 黄色いリボンキャンペーン』が行われています。(『ベストファーザー イエローリボン賞』は有名ですね!)
古来イギリスでは黄色は身を守る為の色とされていました。のちに、この考えがアメリカに渡り『愛する人の無事を願うもの』『幸せを呼ぶ象徴』となりました。それから、黄色は父の日のイメージカラーとなり、黄色をメインとしたお花が父の日のプレゼントとして贈られるようになったのです。

【バラ】
黄色のバラには『ゴールドラッシュ』『ライトニング!』『ジャンヌダルク』などがあります。でも黄色のバラは、『嫉妬』『別れ』という花言葉があります。ですので、黄色一色ではなく、白やオレンジのバラと組み合わせるとイイですね。
■ゴールドラッシュ
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■ライトニング!
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■ジャンヌダルク
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【ユリ】
最近はユリも人気だそうです。オリエンタル系のユリは香りが強くて苦手という方も多いかもしれませんが、『威厳』『子の愛』といった、お父さんへのプレゼントにぴったりの花言葉です!

■イエローウィン
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■エルデーボ
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■アラジンデジ―ル
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お手入れが大変!というお父さんには、鉢物の観葉植物はいかがですか。夏らしくて元気なお父さんにぴったり!
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黄色の鉢、苗ものをご紹介します。
■ハイビスカス
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■ひまわり
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■ミニバラ
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■リーガースベゴニア
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普段お父さんに「ありがとう」を伝えるのは恥ずかしいですが、お花と共に日頃の感謝の気持ちを伝えてみてはいかがですか。

(文責:根岸)

2014年6月10日

第16回 国際バラとガーデニングショウ

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「国際バラとガーデニングショウ」は1999年から毎年西武ドームにて開催されており、今回で16回目を迎えた歴史ある花の祭典です。5/10(土)~16(金)に開催された様子をご紹介したいと思います。

16回目となる今回のテーマは、
「La Vie en Rose ラ・ヴィ・アン・ローズ~バラ色の人生~」
国内外のバラのスペシャリストたちによる「プロヴァンスの庭」や「人気女性ブリーダーのバラの紹介」、
特別企画では「モナコ公国公妃 グレース・ケリーの庭」「赤毛のアンの庭」などが紹介されていました。

■「モナコ公国公妃 グレース・ケリーの庭」
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■「赤毛のアンの庭」
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「香るバラたち」のコーナーでは、品種名とともに実際にバラの香りを楽しむことができました。来場者の方々は様々な香りを嗅ぎ比べておりました。

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「日本ばら切花協会」のコーナーでは、バラ切花部門のコンテストを開催していました!
各賞を受賞したバラはこちら!おめでとうございます!
出展されていた作品はどれも独創的で優雅なものでした。
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バラ展ではこんなコーナーも!
あの人気漫画「ベルサイユのばら」からインスパイアされた「ベルサイユのばらシリーズ」5品種が展示されていました。2012年に発表された深紅のバラ「ベルサイユのばら」に続いての登場です!ご興味のある方は京成バラ園芸株式会社様のHPで詳しく紹介されておりますので、ぜひご覧になって下さい。
http://www.keiseirose.co.jp/company/versailles/

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登場人物それぞれのイメージから作出されたバラたち...

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毎年、週末を中心にたくさんの方が来場されますが、本年は週末に限らず平日にもたくさんの方が来場されていました。
リピーターの方、普段からお花に接していらっしゃる方など、みなさんお詳しく、新品種のバラや香りのバラなどに興味を持たれていました。

バスツアーでいらした方も多く、関西や沖縄から足を運ばれた方もいらっしゃいました。豊富な色・花型・香り...等々、バラには人を惹きつける魅力があるのだな、と感じました。

バラの展示も大変興味深いものばかりですが、バラの切花や苗、バラに関連した商品(ワイン・香水・ジャム・シロップ・お酢・キャンドル...等々)の販売などもあり、バラの魅力をもっと知りたくなる、知るともっとバラに興味が沸くイベントですので、ぜひ一度足をお運び下さい。

(文責:ユニークグローバル室)

2014年5月 8日

5月11日は"母の日"!!

今年も「お母さん」に感謝の気持ちを表す日がまもなくやってきます。5月の2週目の日曜日は "母の日"です。

そもそも、"母の日"とはどのような由来から来ているのでしょうか。さかのぼること約100年前、アメリカ人女性、アンナ・ジャービスが苦労しながら懸命に育ててくれた母親の死を悼み、母親が好きだった白いカーネーションを教会に飾ったのが発端とされています。
これをきっかけにしてアメリカ全土に母への感謝の気持ちを表す動きが広まっていきました。そしてアンナの母が亡くなった日である5月9日(第2日曜日)が「母の日」として制定され、母親が健在な場合は赤いカーネーションを、すでにお亡くなりの場合は白いカーネーションを胸に飾るようになりました。やがてその風習がプレゼントとしてカーネーションを贈る日となり、日本には大正時代に伝わりました。今日では花き業界の最大のイベントのひとつとなっています。

"母の日"が迫っている市場内では「ずらーーーっ」とカーネーションの鉢物台車が並んでいます。"母の日"のために生産者の方たちはハウス内の温度や日照の管理、調節を行い、ベストな状態で消費者の元に届くよう照準を合わせて生産されています。
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母の日は赤やピンクといった色が定番ですが、カーネーションの花色は緑やオレンジ・アンティーク系などバラエティに富んでいます。どの品種もかわいく、プレゼントに選ぶ際に迷ってしまいそうですが、お母さんをイメージして、花の色を選ぶのも楽しそうですね。
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ポットのカーネーションにはたくさんの蕾がついていますが、咲かせるには十分な栄養と日光が必要とのこと。家庭ではその管理がなかなか難しく、苦労した方も多いのでは?
そこでご家庭でも管理しやすく、よく咲き続けるという新品種が誕生しました!それがこの「SAKEENE(サキーネ)」というシリーズです。室内でもよく咲くという開花力と、長く咲き続ける連続開花性が魅力です。
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また、毎年カーネーションを贈っているけど今回は何か違った花を贈ってみようと思っている方!!!
カーネーションのほかにもアジサイや観葉・コチョウランなど母の日仕様のかわいらしい商品をたくさん見つけましたのでいくつかご紹介したいと思います。

<アジサイ>
5月から6月にかけて旬を迎えます。アジサイと一口に言っても、さまざまな色や花形・咲き方がありその種類の多さに「ビックリ」です。
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数ある種類のなかでも、一際目を奪われてしまう品種が「万華鏡」です。色は青とピンクがあり、その名前にふさわしい花形や色合いが特徴的です!ぜひ一度ご覧頂きたい一品です!
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一味違うアジサイの吸い込まれるような美しさに、お母さんもうっとりすること間違いなしです♪

<観葉植物>
テーブルサイズにぴったりなミニサイズから存在感のある大きいもの、また多肉植物の寄せ植えなどがあります。
お部屋の中に緑が加わると目の疲れを和らげたり、リフレッシュしたりとリラックス効果も期待できるかも...!?
お母さんの日頃の疲れを軽減させてあげたい方、母の日のプレゼントにいかがですか?
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<コチョウラン>
コチョウランには大輪系の大きな花から、ミディ系の小さな花まで多くの種類があります。なかでもミディのコチョウランはコンパクトながらとってもかわいく、キレイなので手軽なプレゼントにピッタリ!テーブルサイズなので食事の空間を華やかな雰囲気にしてくれることと思います。
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今回さまざまな"母の日"向けの商品をご紹介しましたが、誰かにプレゼントをするときは選ぶのに一苦労しますが、渡す相手の顔を思い浮かべると、喜んでもらえるものを贈りたいですよね。

日頃の感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスとして、お母さんの喜んだ顔を思い浮かべながら、お母さんの大好きな花を「いつも、ありがとう」の言葉とともに贈ってみてはいかがでしょうか。

(文責:依田(美))

2014年5月 4日

端午の節句

<端午の節句とは>
5月5日は国民の祝日で「子供の日」ですが、3月3日の女の子の桃の節句(ひな祭り)と並んで男の子の節句と言われる「端午の節句」の日でもあります。また、「菖蒲の節句」とも言われています。

端午の節句は中国から日本に伝わり奈良時代から続く古い行事です。現在では、5月5日に当たりますが、もとは月の端〔はじまり〕の午〔うま〕の日という意味で、5月に限ったものではありませんでした。
しかし、午〔ご〕と五〔ご〕の音が同じなので、毎月5日を指すようになり、やがて5月5日になったと伝えられています。
当時は邪気を避け魔物をはらう薬草とされていた「菖蒲」を、よもぎと共に軒に吊るしたり、あるいは湯に入れて「菖蒲湯」として浸かり、邪気を払っていました。
鎌倉時代に入り時代が武家社会に移るにつれ、これまでの風習が廃れてきました。しかし、武士の間では代わりに「菖蒲」と「尚武」をかけた尚武(武士を尊ぶ)の節句へと移っていき祝うようになりました。

<花菖蒲>
今回、市場で見かけた花菖蒲をいくつか紹介させて頂きます。
■燭光
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■初霜
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■紫雲
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■揚羽
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■日の出
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市場に到着した時はまだ咲いていないので分かりにくいですが、種類も色々ありますので是非お使い頂いて、花菖蒲の色目の違いをお楽しみ下さい。

<葉菖蒲>
4月に葉菖蒲を生産されている茨城県北浦セリ出荷組合の鈴木様の圃場を見学して参りました。
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こちらは今回お世話になる鈴木様です。とても温厚で笑顔を絶やさない優しい方でした。

現場に到着後、見学がてらお手伝いするべく、早速着替え収穫へ向かいました。
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(長靴は必需品)
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鈴木さんに葉菖蒲を刈り取る際の注意とコツを教えていただきました。一番のポイントは、根の部分からしっかり刈り取らなければならないこと。コレがやってみると意外に難しく、刈りが浅いと商品として使えなくなってしまいます。後は、短いものや細いもの、葉が虫に喰われているものはこの段階から選別していきます。

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鈴木さん含め従業員の方々はさすがベテラン!私たちの二倍の速さでどんどんと葉菖蒲を刈り取っていきます。しかし、ある方は作業を始めてまだ三日目だそうで、その慣れた手つきにはとても「三日目」には見えませんでした。

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こちらは花付き葉菖蒲。分かりにくいですが、中央のアンスの花に似た部分が花の部分です。あまり無く見つけることが珍しいとか。私も一つ発見することが出来ました。

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やっと休憩... 従業員の方々に郷土風習について色々教えていただきました。こちらの地方では葉菖蒲とよもぎを屋根の上に飾るという風習があるそうです。

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私たちが収穫した葉菖蒲をトラックまで運んでいるところです。この後、離れた水洗い場に持っていきます。

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今回、時間が限られていたので、一区画の畑を終わらせる事が出来なかったのが残念でした。記念に従業員のみなさんと一緒に写真を撮らせて頂きました。

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葉菖蒲の水洗い場です。従業員の方が一人で作業されていました。

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次は水洗いされた葉菖蒲を選別し、袋に詰めている様子です。

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こちらは箱詰めの作業場です。梱包が終わったものは冷蔵庫で冷やし出荷を待ちます。

今回、このような貴重な体験をさせて頂き大変勉強になりました。また、お伺いした当日は天気が良く気温も高かったので、気持ち良い一日だったのですが、外での作業は予想外に大変でした。作業後は運動不足も重なり全身筋肉痛に...。農家さんの大変さが身にしみて体験出来た一日でもありました。

生産者の方に葉菖蒲を分けて頂きましたので、その夜、節句には少し早いですが早速ショウブ湯に浸からせて頂きました。葉菖蒲の爽やかな香りを楽しむことができ、普段のお風呂とは違った入浴が楽しめました。

五月は母の日がありますが、端午の節句も季節を彩るイベントですので、花菖蒲、葉菖蒲をぜひご利用下さい。

(文責:桜畑)

2014年4月29日

5月1日は「スズランの日」

フランスでは、5月1日はFete du Travail(=労働の祝日)という国民の休日であるとともに、ミュゲの日(ミュゲ=フランス語でスズラン)となっています。愛する恋人や家族、日頃お世話になっている人にスズランの花を贈る風習があり、スズランを贈られた人には"幸運が訪れる"と言われています。

*スズランを贈る風習はいつできたの?
古くからヨーロッパでは、鈴なりの花が付く植物は、春のシンボルであり、幸せを呼ぶものとされてきました。1561年5月1日、幸福をもたらすとしてスズランの花束を受けとったフランス王'シャルル9世'が気に入り、それから宮廷のご婦人たちに毎年スズランを贈ったことが今日の風習のはじまりと言われています。

現在フランスのお花屋さんでは、4月後半になると、店先はスズランのアレンジメントやブーケで彩られ、ミュゲの日に向けて盛り上がりをみせます(日本でいう母の日のイメージでしょうか?)。5月1日の当日には、街角や広場に普段見かけない露店が突如現れ、お花屋さんだけでなく、少年からお年寄りまで、誰でも、どこでも、森などで摘んできたスズランを販売することができるようになるそうです。
可憐なスズランの花束を手にした人で賑わう街中。なんだかその場にいるだけで幸せな気持ちになれそうですね!

*スズランはどんなお花?
スズランはユリ科のスズラン属。原産国は日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカです。
日本にも北海道を中心に自生し、古くから知られていますが、私たちがよくお花屋さんで見かけるものの多くは、ヨーロッパ原産のドイツスズランの改良種だそうです。日本のスズランよりも花が大きいことや香りが強いのが特徴です。
鮮やかな緑の葉に小さな白い釣鐘状の花が可憐で清楚なスズラン。しかし、毒を持つというギャップもありますので、誤って口にしないようご注意ください。
スズランの花はほんのり甘く、爽やかで優しい香りをしており、香水や石鹸の香料としても使われています。寝室に置いたら香りに癒されてぐっすり眠れそう...?
(スズランの香りについては"花の生活研究所"HPもご参照下さい)

また、スズランは『聖母マリアの涙』と喩えられることもあり、結婚式に花嫁に贈る花としてもよく使われているそうです。イギリスのロイヤルウェディングでキャサリン妃が手にしていたブーケもスズランで作られていました。

*大田市場内でスズランを探してみました!
今回は弊社にご出荷いただいている二産地をご紹介させて頂きます。

◎道央(千歳)農協様
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道央(千歳)農協様には切花をご出荷いただいております。4~5月が出荷ピークとなり、母の日を過ぎ6月頃まで続く予定です。つぼみもたくさんついており、葉のみどりも鮮やか。
箱を空けた瞬間、さわやかな甘い香りが広がります!釣鐘状のお花はとっても可憐!かわいらしい中に凛とした美しさを感じました。

◎北信州みゆき様
■切り花
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■根付き
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■鉢物
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■花の拡大
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切花と根付きは2月上旬~5月頃まで、鉢物は2~3月にかけて出荷ピークとなり、5月のスズランの日まで出荷いただいております。農家の方の経験、知識により寒暖調整を行なうことで、今年も花のたくさんついたスズランを見ることが出来ます。
スズランの花言葉は'幸せの再来''純愛'素敵な言葉ですね!
フラワーバレンタイン、ホワイトデーにもぴったりな商材となっています。

*スズランには"切もの"と"根付"があることをご存じですか?
■根付き
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■切り花
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私は、この歳時レポートを担当させて頂くまで知りませんでした。写真のように、切り花は根を地中に残したまま切ったもの。根付きは長い根っこごと掘り出したもので、農家の方が根の土を丁寧に落としてくれています。
全体的に切り花の方が多く流通していますが、根付のスズランはブライダルのブーケなどによく使用されます。なんでも、スズランは元々全長10~30㎝と比較的小さいもののため、根っこで長さを調整することでバランスのよいブーケを作れるとのこと。また、根っこの先端を切りながら日々の管理をすると長もちするそうです。
今回紹介させていただいた、北信州みゆき様の根付のものは根が長いのが特徴となっており、とても立派です!

今年の冬は、道央(千歳)農協様、北信州みゆき様、両産地とも寒さの厳しい天候でしたが、生育は良好!順調に収穫を行なっているそうです。現在は、高冷地の出荷が中心となっています。今年も、可憐でかわいらしい清楚なスズランがお花屋さんに並ぶことでしょう!

素敵な花言葉と美しさを持つスズラン。
普段、感謝の気持ちなど、なかなか照れくさくて素直に伝えられないことも多いと思いますが、スズランを通して大切な人に自分の気持ちを伝えてみませんか?
贈った側も贈られた側も幸せになれる、お花ってすごい!と改めて感じることができました。

(文責:榎本)

2014年4月15日

フラワードリームin東京ビッグサイト2014

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4/12(土)、4/13(日)の2日間、フラワードリームin東京ビッグサイト2014が開催されました。

フラワードリームとは、『国内最大級の花の祭典』として日本一のフローリストを決定するフラワーコンテストの開催や、参加型の花育ワークショップ、見て・買って・知って楽しいフラワーマーケットの出展など、見どころ満載!の業界イベントです。

本年で5回目の出展となる弊社は、昨年に引続き「大田市場花き部仲卸協同組合」のバックアップとして、"フラワーマーケット"展示ブースにて新鮮な切り花を中心とする展示・販売を行いました。

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本年、当ブースのコンセプトは「dark&rich(ダーク&リッチ)」!
新しいものを求める次世代のお花屋さんへ、今までにない特選品をご提案するべく業界内外から様々な方が集まる本会場でご紹介いたしました。

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スタッフ一同ビシッと揃えた制服。お客様におもてなしができるよう、給仕人を模したギャルソンエプロンに身を包み、ご来場いただいたお客様をお迎えいたしました。

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「昨年までと雰囲気が違う!」「遠くからでもひときわ目立っている」と各所より称賛いただいた当ブースでは、中央ブースに各商材を展示し、"見て・買って・知って楽しい"を集約した空間を演出!
希少な植物や原種、開発中の品種もあり、目にする機会が少ない商材にご来場されたお客様も興味津々でした。

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最終日には展示品の牡丹桜とハナミズキも販売!
迫力ある解体ショーにたくさんの方にお集まりいただき、大好評でした。

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今回は弊社出展ブースを中心にレポートしましたが、この他にも競技・コンテスト出展作品の紹介やステージイベント、展示、ワークショップなどイベントが盛りだくさん!
毎回、色々なデザインやアイディアが一同に集まりますので、是非一度、会場へ足をお運びくださいませ!

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今後も時代の変化、ニーズに合った商品をご紹介できるよう、努めてまいります。

(文責:大塚)

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