大田花き 大田花きコーポレートサイトへ
 

« 値段が下がっても大丈夫な取組みを | トップ | 生活サービス業界の中の花き »

2005年11月21日

顧客サービス

物が溢れているから、情報発信しないと見てもらえないし、気にも留めてもらえない。ということで量販店での産地フェアや大田市場祭り(大田市場での開催ではなく、量販店などで行う「大田市場祭り」)と銘打って販売促進する。販売促進にすぐ結びつける方法と、カルチャー教室を開いてそれをきっかけに販売促進に繋げる方法とがある。「題名のない音楽会」に假屋崎省吾氏が出ていたのも後者だし、IFEXやガーデニングショウなどでの講演や実演も後者である。
この後者の動きを週末型の量販店であるホームセンターが行うようになってきている。相談コーナーを設けたり、講演会を行ったり、ホームセンターの元祖ホームデポの基本に沿った販売方式である。こういうところが規模の大きい小売店の強いところだ。街の専門店はというと、お客様を待っているだけでは仕方ない。ある専門店はダイレクトメールや手書きの新聞を作ったり、メルマガを送信したり、頻繁に店をご利用くださる200人以上の人たちに向けて定期的に情報発信をしている。1ヵ月に1回買いに来てくれる人は全部で500人くらいいるから、その人たちに新聞やメルマガなどを送れば更にお店が良くなる。
このネットワークこそ販売促進のためだけでなく、万が一のときの通信網になる。昨年の台風で出荷量が減少し、質の割に単価が高いのはどうしてなのかというお知らせだったり、今年のように10月から11月初旬は比較的温かく、アメリカのオレゴン州産のクリスマスツリーが病虫害により東京税関で通関できなかったことに対するお詫びなどにも役立つ。
小売りの業態によって効果的な通信網は違うので、自分に合ったコミュニケーション手段を選んでもらいたい。コミュニケーション力は入社試験でも最も重要な項目だが、それがあらゆる分野に渡っていき、今花き業界でも最も大切な能力となっている。繰り返すが,業態や規模によって効果的なコミュニケーション手段は異なっている。

投稿者 磯村信夫 : 2005年11月21日 16:11

Copyright(C) Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.