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2012年3月 5日

新しい消費者の動きに呼応する若手の花店に期待

今年は、スキー学校などが取り止めになった福島のスキー場に行こうと計画し、3・4日の土日でグランデコに行ってきた。お客さんは例年よりも2割少ないということだが、吾妻連峰で放射能を防いでくれた会津地方でもゴンドラを長く待つということはほとんどなく、雲一つない晴天の中スキーを楽しんだ。福島県を思うと今後とも原発問題と共に生きていかなければならない受け入れたくない現実がある。米・野菜・茸は大変だが、花は見るものだから内部被爆の心配がない。花市場は正確なセシウムレベルの情報を小売店とも共有し、福島県の生産者の花を力売し、福島では花のウェイトを上げて面積を拡大してもらいたい。私達が仕事を通じて出来るのはそれが第一だろう。
 
「今頃の若者は」などと、いつの時代でも大人たちは言うが、若者はその時代に欠けていて、必ずその国が良くなっていく方向に自分の目標を据えるものだと思う。3.11以降、フェアートレードだとか、ボランティアだとか、或いは趣味を通じて社会的な貢献をしていくだとか、若い人が率先して新しい日本人として行動している。団塊世代の私が言うと「義を見てせざるは勇無きなり」となるが、若い人達は力まず肩の力を抜いて、さりげなくそのことを行っていこうとしている。しかし決意は固い。花き業界で言うと、JFTDの支部活動や勉強会など3.11以降、若い人を中心により熱心に行われていて傍から見ていても繋がりが強くなって、花の専門店としてさらに消費者を喜ばせたい、購入して下さったお客様に花の良さを際立たせ、結婚式やらお葬式やらお誕生日プレゼントやら、その場のシーンをよりお客様の目的が絡むものにする小道具としての花「Say it with flowers」をプロとして提供したい、という欲求で満ち溢れている。
 2012年春本番、若いお花屋さん達に期待できると思うと、どの様な卒業式の花が今年は登場するか、どんな取り合わせと形の花が登場するか、来週お花屋さん回りをするのが今から楽しみである。

投稿者 磯村信夫 : 2012年3月 5日 12:24

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