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2014年11月17日

NFD展示 凄い

 11月15日は七五三でお天気が良かった。車窓からだが、「友達三世代」で若夫婦とお孫さんに日本文化の伝承がきちんとされているご家族が多いのを見て嬉しく思った。この日、横浜みなとみらい展示場で開催されていたNFD(公益社団法人日本フラワーデザイナー協会:以下NFD)のイベント「日本フラワーデザイン大賞2014」へ足を運んだ。みなとみらいの駅に着くと、構内の多数の液晶パネルでNFDの祭典広告をしていたので、イベントが行われていることがすぐに分かった。キレイな画面がそこらじゅうにあるので、NFDの存在はもちろんのこと、花の消費宣伝にも一役買っていたのではないか。この画面を見ただけでイベントや花に興味が湧くだろうし、花活けを習ってみたいと思った人もいただろう。実際、パシフィコの場内は、部門ごとの分かりやすい展示や参加型のイベント等、和やかな雰囲気が漂っていた。デパートの催事場で行う花の展覧会は、人込みの中で観ているようで、堪能するという域まで達しない。しかし、今回のパシフィコでは、ほどよいスペースと通路を取っていたので、じっくりと鑑賞出来た。

 同時開催で、高校生のデザインコンテストも行われていた。スポーツがそうであるように、今の若者たちは中々優れている。自分を通じて上手に花の良さを引き出しており、造形的な美しさに思わず唸ってしまう作品もあった。公益社団法人としてのNFDは、アジアのフラワーデザイン団体と交流し、ネットワークを創りながら成長している。そして、グローバル社会の中で、フラワーアレンジメントの多様な造形美を構築しようとしている。花の団体で外国と共に成長しようとしているのは、他にJFTD(一般社団法人 日本花通信配達協会)があるだけだ。

 NFDの素晴らしさをもう一つご紹介しよう。NFDから申し出があり、私が会長を務める一般社団法人 日本花き卸売市場協会が少しお手伝いさせて頂いている事業がある。それは、盲学校の子供たちに花を触ってもらい、花の良さを知ってもらおうというものだ。花を触ったら怒られるかもしれないので、実際花がどうなっているか分からなかった人に、自分の心の中だけではなく、実際に活けてもらうことで楽しんでもらおうという事業である。こういうことを思いつくだけでも、同じ花の仕事をしていて、なんと素晴らしい方々だろうと感ずる。

 団塊ジュニアがフラワーデザイン学校を卒業するようになってから少し経つ。スクールとしては、生徒さん募集をどうしていくか。こういった大変な問題もNFDにはあるだろう。しかし、広島の花満さんがセラピストの方々と一緒に、花活けの体験事業を通して年配者一人一人に喜びを感じてもらっているように、この角度からの「お教室」というものがあるのではないかと思う。昨日、小学校のクラス会で恩師がお住まいの茅ヶ崎へ行ったが、男もリタイアした人たちがほとんどで、何か楽しみを探していた。ちょっとした仕事と、趣味や新しいことに対するチャレンジ。例えば、男の料理教室だけでなく、男性のフラワーアレンジメント、あるいは、華道教室、ガーデニング等もあるのではないかと思った。

投稿者 磯村信夫 : 2014年11月17日 15:25

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