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2006年6月19日

父の日

 16日(金)に父の日に向けて黄色のバラだけでなく、ひまわりやガーベラなど黄色のものの市況が全般的に強かったので、今朝いくつかの業態の小売店の仕入責任者に、「土・日の父の日どうでしたか?」と尋ねてみた。昨日街を見る限りでは、クールビズ用のシャツやお父さんの好きそうな食べ物等、明らかに父の日用とわかる売れ方をしていて、父の日なのに何もしないという家はほとんどなかったのではないかとうれしく思った。花店もお父さんへのプレゼントのためか、父の日を花を買うきっかけにしているお母さんや娘さんがいるということかわからないが、花はまるっきり父の日に関係ないというわけではないようで、母の日と一緒に父の日の需要を取り込んでいった花き小売業界の成果がじわじわ効いてきているのかもしれない。
 さて、団塊ジュニアを中心に、お子さんがまだ小さいお父さんは土・日のどちらかは家族サービスの日にしているのだろう。この世代は学校を卒業し、働き始めて10年仕事がどんどん解り出し、今後の仕事人生でどの分野のプロになるかの分かれ道にある。20歳の後半から35歳までにかけて、それぞれのサラリーパーソン(組織人)は、何を目指すか決めておく必要がある。よく言われることだが、仕事上の自己目標を決めておかないと、仕事がだいたい解ってきた頃から社内政治や怠惰な生活に走ることがある。それが45歳まで続く。この間の10年間は、伸びる人とそれなりの人と分かれる時期だ。仕事をしはじめて20年後がもっとも脂ののった生産性のあがる時期だといわれており、その間に社内政治にうつつを抜かすようでは、その会社の生産性は高い意識には上がってこない。二人からが組織だが、組織の生産性を高めていくためには、理想に向けてお互いに協力し合い、切磋琢磨していく必要がある。それは夫婦であろうが、社内の一部署であろうが同じことだ。
 日本のお父さんたちで会社によって差がつきはじめているのは、この30歳代からのキャリアプランの持ち方や、研修制度の有無、あるいは会社の中でこのようなことを意識しているか、していないかである。あっという間に45歳になる。組織人からすれば折り返し地点だ。エキスパートで行くか、プロの経営者になるか等、日本のお父さんたちもプロフッショナルが求められている現代、家族に対する責任を昨日は噛み締めたことであろう。

投稿者 磯村信夫 : 2006年6月19日 00:00

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