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2009年5月11日

2009年母の日

土日と暑かったがお天気にも恵まれ、小売店は「高額商品が売れにくかった」「カーネーションが売れ残った」などの傾向もあったが、まあまあというところが多い。まあまあというのは前年をクリアしたところもあり、悪いといえども2割以上悪かったところはあまりない。しかし、みどりの日から母の日に至るまでの荷動きでは、雨で売り損なったとする小売店がほとんどだ。雨で売り損なったと感じるのは、5月6日(水)から8日(金)まで、日本の花の相場を決める三大都市圏がいずれも強い雨続きだったことによる。小売店は雨の中でも週末の母の日、お天気が良かったのでほっと一息というところであろうが、生産者と卸・仲卸は安値に泣いた。

その原因を探ると、第一に雨が計4日も続いたこと。2番目に景気が悪くデフレになっていること。3番目に国産のカーネーションも多いのに、3月のお彼岸で売り損なったと感じている輸入商がコロンビア産や中国産をこれでもかと輸入して溢れたこと。4番目にJFTDやフラワーシップなどが商品の絞込みを行い、それに取り上げられなかった花が多くあって価格が下落したことであった。日本国内でカーネーションを作り始めて100年目で、今年は業界をあげてもう一度カーネーションを売ろうと意気込んでいたが、雨で園芸品や切花の商品回転率が下がり、推定1日半の在庫が滞留する形になって母の日用は切花の輸入カーネーションを中心に市況は下がった。

今日から初夏の商いとなる。花保ちや減農薬栽培など、時代にあった価値を前面に出しながら、新規性の高い花でこの不況を吹き飛ばしたい。

投稿者 磯村信夫 : 2009年5月11日 00:00

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