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2009年8月 3日

7つの効き目

8月盆の仕入れが始まった。エルニーニョの影響で涼しいのは良いが、雨ばかり。日射量は大幅に不足し、九州では豪雨で日本中の産地に被害が出ている。小菊も茨城産は前進していたが、日射量不足で遅れて、出荷ピークが7日頃となり、需要期ドンぴしゃりという怪我の功名の産地もある。しかし他の産地は遅れていたり、傷んで出荷できなかったりしているので品不足となりそうだ。前進開花に高値なしと言われており、8月盆市況の見通しは当初そのように予測されていた。しかしここに来て開花遅れが目立ち、ほおずきやハス、ミソハギなど1年に1回の物日の花が揃いにくくなるなど、当初の計画が狂ってきた。そんなことから再度、仕入計画を作り直す必要が出てきたわけだ。以上の産地状況に加え、土・日の高速道路1000円で、日曜日の晩上がってくるトラックの延着問題がある。市場に入荷が遅れれば、出荷時間は当然遅くなる。一番欲しい10日(月)に時間に合わせて納品することが難しくなるかもしれないので、仕入れが前倒しになる。しかし荷は天候の加減で遅れ気味、どこまで後ろにずらしてもらえるのか。今年は不景気で自宅にいたり、田舎に帰ったりする人が多い。お盆の花は売れるはずだ。このようなわけで、卸売市場では今日から荷の取り合いになってきた。

話題をもうひとつ。先月、日本フローラルマーケティング協会主催の夏季セミナーがあり、そこで会長である法政大学の小川教授とアメリカのスタン・ポーマ氏の講演があった。小生は残念ながら所用があり出席できなかったが、出席した社員からそのテキストを見せてもらうと、アメリカフローラルマーケティング協会が、ハーバード医科大学で心理学のナンシー・エトコフ先生ほか、著名な大学の先生の方々に花の効能を調査してもらい、その成果を広告宣伝に使っているとポーマ氏は言っている。
そのテキストで一番印象に残ったのが、花は7つのエネルギーを人に与えるということだ。
1、健康
2、感謝の気持ち 
3、愛 
4、静謐
5、繁栄 
6、新たなる始まり 
7、創造性(ひらめき、モチベーション)。
私自身を実験台にこれを7月下旬から追試し始めた。これが本当に効くのである。朝洗面台で花を見る、それが1日効く。夜、日記をつけたときに1日を振り返ると、効いていると思う。スイッチがオンになり、前向きになったのではないか。
そんなわけで、昨日東京は昼前に雨が降ったが、また小さな花を2つ買ってしまった。
皆さんも、自分が作っている花はいいが、近くの花屋さんで買って体験してみてください。

投稿者 磯村信夫 : 2009年8月 3日 00:00

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