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2013年6月 3日

黒字の会社は業績を知り、責任を取っている

 第22週の先週は、一般社団法人日本花き卸売市場協会の総会が仙台で行われた。3.11の復興とともに、花き需要そのものを卸売市場がリーダーシップをとって復興して行こうと決意した。同様に、22週から花き市場や仲卸会社などいくつかの総会があり出席してきた。

 平成24年度は、1・3月期が予想外の厳しさで赤字や大幅な減収の会社が多く、業績の良かった会社はほとんどなかった。
 その中で、ある会社は安倍総理がリーダーシップを持って日本再生を行おうとしている今、日本が二等国に陥らない為の最後のチャンスであり、花き産業においても同様だとして、グローバルな視点で自社と自らの役割を再度見直し、財務体質の強い新たな取引先を開拓する。そして、自社で描いたストーリーを以って開拓するなど今までと異なった営業活動を展開して行くとした会社があった。

 また、ある会社では社外取締役からのアドバイスで顧客・小売カテゴリーについて偏りが指摘され、量販店との取り組みの在り方を再考させる話があった。このような会社は、総会後の取締役会においても活発な意見が出て、社員数は少ないものの人が育っているとの印象を得た。社員の数ではなく、結果にこだわり、花で食べて行こうとする意欲が強い社員たちがいると、その会社は活性化する。少なくとも赤字にはならないように思う。
 
 とある小規模だが優秀な会社は、花付き花木、実付き花木について勉強し、取扱量を増やして季節の味わいを付けたホームユースを展開しようとしている。枝物の勉強から始めてホームユースを本格化する営業活動を行う。
 また、ある会社では水遣り、水揚げなど基本中の基本を社員が正しく知り、持ちの良い高品質な物をリーズナブルな価格で提供できるようにしようと講師を招いて勉強を始めている。やはり大切なのは"人"である。
 
 今年の母の日を見ても、ご主人が団塊の世代で後継者がいないところも頑張ってはいるが、時代とずれてしまっている店舗が多いように感じる。現役でやっているのなら時代とともに変化しなければならない。何も時代を創れとは言わないが、少なくともコンビニエンスストアの発展から学び、我々花き業界人であれば、どのようにしなければならないか分かる筈だ。
 自分を変え、会社を変えていくことが必要であると株主総会に出席し、強く感じている。

投稿者 磯村信夫 : 2013年6月 3日 12:19

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