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2016年8月22日

不足を補う市場間連携

 お盆の需要は、値段は抑えられているが確実に大きくなっている。こんなに暑い時に花を使ってもらえるなんて、日本の伝統文化は本当に有り難い。確かに、田舎から東京に出てきてお墓を守れなくなったといったこともよく聞く。しかし、急速にお墓参りに行かなくなる、或いは、花が売れなくなるかというと、そんなことはない。今年の小売店やスーパーマーケットの花売り場との競合は、直売所であった。場所によって、直売所と競合し思ったより売れなかったとする量販店や専門店があったが、どこかで花を買ってくれれば問題なしである。

 今年のお盆のポイントは、手不足から花束の供給が間に合わなかった点である。素材では、芽かき等の手間のかかる一輪菊や一輪のカーネーションが足りなかった。また、物流では、とくに、ジャストインタイム物流と消費地での個配物流に手不足感があった。物日のたびに日頃の何倍以上も売れる花の特性を考えると、今後どのように需要に合わせて品物を調達するか。必要なのは、前から買っても質を落とさない定温庫や、需要のピークに対応できる荷捌場だ。花き業界の成長は、この鮮度保持物流と人手不足問題にかかっている。これらを解決するためには、物流網の発達により、拠点市場と地元市場との連携でリテールサポートをすること。これをまず行っていくことである。

投稿者 磯村信夫 : 2016年8月22日 11:22

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